<< 工場管理2月号 | main | 教範遊撃隊血風録2〜ガダルカナル争奪戦! 林譲治 >>

教範遊撃隊血風録1〜前代未聞の不祥事! 林譲治

 日華事変中に起こった前代未聞の不祥事によって設立された陸海軍横断組織「教範遊撃隊」が太平洋戦争を変えていく姿を描く。
 小さな独立性のある組織を使うことで全体に寄与させる手法は兵隊元帥欧州戦記からのお家芸だが、通商さんや影山大隊と違うところは陸海の連絡を目的にした組織であることから上陸作戦までを含めた完結した作戦行動が行えることだ。
 そのためノモンハン事変でも海軍側にまで戦訓が行きわたるなど、かなり大きな影響を与えている。なんと言っても大きいのは教範遊撃部隊を核にして技術協力が相当進んでいることだろう。
 やっぱり身内の命が(も)かかるとなれば気合いが違う。

 おかげさまで九十七式中戦車が悲劇に合う前からそこそこ有力な姿に慣れていた。根本的な技術力の問題もあり総合戦闘力では世界水準を後から追いかける形になるのは目に見えているとはいえ、島嶼戦などの限定的なシチュエーションで優秀な指揮と無線を使った円滑な作戦で運用される限りは十分な戦力になるはずだ。
 それだけでもかなり嬉しい。

 後半ではミッドウェーへの威力偵察が企図され、行がけの駄賃にドゥーリットル隊を移送中のホーネットを撃破する超展開が待ち受けている。それだけでも相当のものだが誤認に誤判断が重なって雪だるま式に米軍が混乱していくのは流石だった。
 それでやっと威力偵察が成功する瀬戸際だったのだから、ずいぶん過酷な作戦に投入されたものである――まぁ、ギリギリできそうな任務を与えられるのは教範遊撃隊のレーゾンデートルっぽいが。

林譲治作品感想記事一覧

教範遊撃隊血風録―前代未聞の不祥事! (RYU NOVELS)
教範遊撃隊血風録―前代未聞の不祥事! (RYU NOVELS)
林 譲治
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 22:00 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/879
トラックバック