<< 教範遊撃隊血風録1〜前代未聞の不祥事! 林譲治 | main | 教範遊撃隊血風録3〜ソロモン海、燃ゆ! 林譲治 >>

教範遊撃隊血風録2〜ガダルカナル争奪戦! 林譲治

 泥縄だが建設的な戦略方針の作成――転換ではない――によって日本軍はアメリカとオーストラリアを島嶼伝いの航空基地で遮断するNN作戦をなんとか立て、実行に移る。
 みていて気付くのはNN作戦の妥当性よりも「ともかく作戦が一つにまとまっていることの効用」だ。それは当然のことでもあるのだが……できていなかった史実の日本軍がいい反面教師になっている。
 他にも教範遊撃隊が作成した参謀教範が効果的に機能しており、見通しのよい作戦行動が行われているのが嬉しかった。無線機の普及率が普通に上昇しているおかげで、艦攻が敵の攻撃隊をリアルタイムで観察・報告しえた展開も興味深い。
 うまくやればアメリカ海軍の空母5隻にミッドウェーを仕掛けることさえ可能な状況にみえた。五航戦だけでは空母2隻だが、教範遊撃隊の空母葛城丸を加えれば曲がりなりにも空母3隻となる。

 それにしても凄まじいのは駆逐艦睦月の暴れっぷりだった。何かヤバい霊でもとりついてるんじゃないかと思うくらいに獅子奮迅の活躍をみせている。
 畑野駆逐艦長が典型的に慎重にして大胆な軍人というよりもノリと思い付きで行動しているタイプにみえてしまうだけに驚きが大きい。まぁ、男子二日あわざれば刮目してこれをみよ。船団との戦いで貨物船撃破の味を占めると同時に急速に成長しているのかもしれない――どこの武闘会バトル漫画の主人公だ、アンタは!
 なんだかんだ言いながら彼らの笑えて快哉をさけべる大活躍が楽しくてならないので、それが教範遊撃隊の偵察によってきちんと戦果確認してもらえたことが嬉しかった。
 いいぞ!こーゆーことはもっとどんどんやれーーッ!!

林譲治作品感想記事一覧

教範遊撃隊血風録〈2〉ガダルカナル争奪戦! (RYU NOVELS)
林 譲治
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:04 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/880
トラックバック