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戦略・戦術・戦史Magazine 歴史群像 No.79

甲斐 能見長塁
 限られた戦力で戦略目的を達成するための手当てが見えてくる。派手な会戦ばかりではなく、技術力を駆使した陣地戦も重要なのだった。こういう器用な真似ができる知恵者を配下にもっていることが家康の強みだよなぁ――天下人なのだから「当然」ともいえるけど。
 この記事で得た知識が砦の町ヒサールを要としたトルキエ将国の防衛システムを書くときの参考になったことに後から気付いた。

二等輸送艦(SB艇)
 沈みっぷりが凄まじい機能性の高い船……西太平洋の港の設備が整っていないから効用が高いという話が興味深かった。港側に設備を設けるか、船側に設備を設けるかの問題だな。

B−24重爆撃機
 なんだかB−17の性能自慢になってしまっていたような……本機は無骨だが使い出はある機体という評価でよいのだろう。アメリカの生産力が怖い。

ボロディノ[1812]
 ロシア対全ヨーロッパに近い熱い戦い。ロシアの大地は広大とはいえ、使える道は少なくて敵後方に回り込む機動は容易ではない。そういう問題もロシア野戦軍の撃破にあたって障害になったのかもしれない。
 北側での戦いが低調だが、ロシア軍にとっては事実上の予備兵力になっているなぁ。

タフな米空母を支えた艦上作業
 日本帝国海軍が整備していた着陸誘導灯は有名だが、パイロットの技量低下にあっては問題があったという視点が興味深かった。ただ、負傷していたら誘導員の指示に従う余裕も怪しいと思うのだが……。

中国の投射兵器
 わりと軽くまとめられていて、それほど意義が感じられない記事――図説・中国武器集成の宣伝みたいなもの?運用戦術や製作法などとまとめて紹介してほしかった。

チュニジアの戦い
 ロンメルが害悪を撒き散らしている……せめてロンメル側の作戦でも統一されていれば多少はマシだったのかもしれないが、フォン・アルニム上級大将が信念にしたがってベストを尽くそうとしたことが混乱に拍車をかけてしまった気がした。思想上のものと現実的なベストのバランスを取るのは難しいに違いない。とくに上層部の指導が混乱している状況下にあっては…。

関ヶ原島津退き口
 突破後の動向も気になっていたので面白かった。瀬戸内海の存在はずいぶんと九州への距離感を近くしている感じだ。その辺が東日本と西日本の違いか。

満州電撃戦
 大量消耗戦に耐えるための国力充実策が満洲への侵攻を促し、満州侵攻でえた間違った戦訓が火力の潤沢な投入を否定?何やってんの、と言いたくなってしまってしょうがない。政治的にはもちろん無茶苦茶だが、見事と評される軍事でも評価を間違えてしまえば後が続かないよ…。

日本駆逐艦発達史
 条約に振り回されて「本当の戦力」を見失ったたまらない話。造船官までスペック病が浸透していたならば如何ともしがたいなぁ。問題の人物を全員駆逐艦に突っ込んで荒天の海に送り出してやりたくなる。
 実際に使う下級将校や兵の身になってみろ。

戦象の世界史
 いちばん楽しみにしていた記事。内容はそこまで新鮮さのあるものではなかったけれど、体系的によくまとめられているので知識を整理するのに役立った。古生物学まで首を突っ込んでいる点が非常に興味深い。歴史は気象史とも関連が深いし、さまざまな科学が進出するよりはまだまだ残されていると思う。

シュトルモヴィク大研究
 空飛ぶ戦車ことイリューシンシュトルモヴィクのまとめ的記事。ソ連軍の戦略構想がどことなくエア・ランド・バトルに似ていると思ったら、話がそういう方向に転がって行って嬉しかった。

小笠原戦跡を歩く
 戦跡を探すときの話が鉱物産地を探す行動に似ていてかなり共感できた。やっぱり人に聞くのも効果的だけどね……。

信長の独断 武田勝頼とホリエモン
 まぁ、失敗すれば必ず言われるものだと覚悟しておけなければならない立場だよなぁ。かといって成功してもつんけんされるのだから辛い。立ち回りが悪いと言っていたけれど、そういうところが他の若手に受けるのだとしたら微妙なバランスの面はあるのかもしれない。

軍用ヘルメット
 なかなか守備力が高くて驚いた。EDEN It's an Endless World!の描写はかなり正確なことが確認できもした。

戦場のミステリー 落城に纏わる奇怪な伝承
 もともと戦うことを仕事にしている武士とは違う非戦闘員までもが大量死することが民衆に恨みの存在を感じさせるのかもしれない。

インタビュー全編 元海軍陸戦隊小隊長福山孝之
 それぞれかなり特殊化した海軍士官の中で、あらゆることを学ばされる陸戦隊士官の価値が高いという話が興味深かった。そして、絶対国防圏の外側にいた兵士たちに降伏を許してくれていれば…と思わずにはいられない。

幻の秀次政権
 かなりごたごたしており、結局豊臣政権の命取りになったことがわかる――家康を抑えるための配置が、逆に進撃を容易にしてしまっているようでは笑えない。まぁ、晩節の秀吉のやりようからいえば無理からぬ展開なのかも。秀次はただただ可哀想だ。

明四事件始末記
 るろうに剣心の志々雄真実との戦いを連想してしまわずにはいられない。これは明治四年の非常に早い時期のクーデター計画だけれど、船を使った東京討ち入りなど和月先生がネタ元にしているのかもしれない。
 明治政府の攘夷に対する考えかたは雲井の突っ込んでいるとおりで、歴史の勉強をしていた時代にもモヤモヤしたものを抱えた覚えがある。まぁ、現実の力の差を知ってしまうとああする他なく、志士達も「成長した」のだと考えることもできるが……。

津波作戦
 B−24によるルーマニアのプロレスティ油田に対する爆撃作戦を描いた記事。80機の損害で油田の45%を破壊したのなら一発作戦としては割に合うと思ってしまうのだが、どんなものだろう。
 まぁ、ドーリットル隊の成功に比べればかなり苦戦を強いられたことは間違いない。ひとりの航法ミスが大損害を招聘した点も印象的だった。やはりパスファインダーは重要な配置だ。

イランVSアメリカ
 第二次世界大戦ごろから現在までのイラクの歴史が簡潔にまとめられている。平和な発展を享受しているように見えても裏があるというわけで……アメリカの生活スタイルは実際に押し付けるよりも夢見させている方が得るところが大きいのではないか。
 でも貿易での利益を考えると世界中にやらせたいんだろうなぁ――資源枯渇と環境汚染で世界が沈むわ!

ザームラント1945
 敗北が決まって抜けた雰囲気になった兵士たちが興味深かった。主攻正面に位置していなければそんなものかもしれない。熱い戦車エース戦よりも移動シーンに注意が向いてしまった。こういうとき整備の出来る人材は宝のように扱われたに違いない。
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