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戦略・戦術・戦史Magazine 歴史群像 No.76

エア・アパッチ
 これは辛い……絶対跳梁跋扈を許しちゃいけない類の存在だ。ホント輸送船の乗組員はたまったもんじゃないよ。架空戦記小説焦熱の波濤では似たことを日本側がやり返していたようだ。

駿河丸子城
 先見性は等しくても資金力に差があれば結果は違ってくるというか……城を守る規模なら鉄砲の集中運用でカバーできたこともあったんだろう。野戦での集中投入とはそこが違うかと。

防護巡洋艦吉野
 大砲の持ち主よりも素早く手数の多いプラットフォーム、という発想を進めていけば空母がもっと正当性をえても許される気がするのだけど……単位時間当たりの投弾量では戦艦の方が上か。射程の問題もあってやっぱり少し難しい。
 航空宇宙軍史〜終わりなき索敵の航空宇宙軍艦隊の編成が日本海軍に酷似していることが興味深かった。谷先生の研究はここまで伸びていたか。

支援車両 Now&Then
 この比較は卑怯だよ――でも、アメリカ軍が相手をした場合は昔の連中でもそれなりに勝負をしてきそう。まさにチート国家である。
 帝国陸軍の場合は性能以前に数を揃えられなかったのが痛い。逆にいえば数さえあれば微妙な性能でも相当の働きをしたことであろう。

ケーニヒスグレーツ会戦
 プロイセン軍の作戦も完璧とはいえないものだったが、国王や宰相まで参謀総長と行動をともにして対応を容易にしていること、オーストリア軍がグダグダにすぎたことが明暗をわけたのだろう。装備の優劣も大きいが、要塞にこもればある程度は打ち消せた印象だ。
 何もせずにヴェネチアを獲得しているイタリアが凄い。

レニングラード攻防戦
 恐ろしく凄惨な戦いである。ドイツ軍が最初から干殺しを狙っていたらどうなっていたか、考えてしまう自分もおぞましい。ドイツにもう少し制海権がわかっていれば戦局も変わったことであろう。
 あんな窮乏状態にあってもモスクワのために兵器を供出されていたことに驚いた。

フレンチ・インディアン戦争
 ウォルフとモンカルム二人の名将が直接対決する展開が熱い。ハンニバルとスキピオみたいだ。基本的にはアメリカ大陸に展開している人口でフランスを圧倒しているイギリスが、その差を埋め合わせていた本国からの兵站を断ち切ることと植民地の効率的な戦力化に成功したことでで勝利したとみていいだろう。しかし、この勝利が次なる独立戦争を招くのだから歴史は皮肉だ。

『エセックス』大研究
 ガトー級に似たコンセプトの凡作優秀艦だということが良く分かった。フランクリンのダメージコントロールなどをみていると運用する側の発想にも応えられるだけのポテンシャルをもっていたことが分かる。
 なんといってもレキシントン兇裡隠坑坑映まで現役にはたまげたよ。

Nonリーサル・ウェポン
 小説などでよく出てくるゴムスタン弾など非致死性兵器の実相について解説されている。おかげで下手な兵器よりも興味深く読めた。
 なかなか面白いが使い方次第では圧政を続行させることにもなってしまい、背景のおぞましさでは致死性兵器に劣らないところがあるかもしれない。できるだけ賢明な方向に使われることを祈るのみだ。

酸素魚雷は決戦兵器たりえたか
 長射程大威力で自分は損害を受けずに敵にダメージを与えようとするムシのいい発想は日本海軍にはびこる宿痾なのであろう。条約によって戦艦の保有数を制限されたうえに、生産力でもアメリカに劣るのだから狂い、酸素魚雷に過剰な期待を寄せてしまうのも無理はないのかもしれない。
 迷走っぷりを改めて認識せざるをえない論考だった。

1950年代の悪夢
 なんでもかんでも兵器の核化が進んでおり、アメリカ軍が手に入れた危険すぎるオモチャに魅了されている様子がわかる。マスコミの騒ぎぶりも大きな問題だ。
 掲載されているアトミック・アニーの着弾風景はどうみてもこの世の終わりです。本当にありがとうございました。

THE WAR MOVIE 24回「ノン、あるいは支配の空しい栄光」
 これは見てみたい。ポルトガル史にはとんと疎いだけに強く魅かれるものがあった。やっぱりバスコ・ダ・ガマはポルトガル人にとって英雄なんだなぁ。

反射炉
 韮山の反射炉はいちど行っておけばよかった……今からでも遅いわけではないか。江川太郎左衛門も凄いが佐賀藩はもっと凄いことがわかった。現代の勢いのなさからは想像できない先進ぶりである。

隠蔽されたバルバロッサ作戦の真実
 グデーリアンもやりたい放題やってくれたようで……電撃戦の限界が彼の限界に一致してしまったのは興味深いが、巻き込まれた歩兵師団の兵士にとってはたまったもんじゃない。自らの被害をうまいこと切り抜けたグデーリアンの立ち回りの巧さには感心する。
 ヒトラーが「威信が決断に影響してはならない」とグデーリアンに語っているのが凄くおもしろかった。さすがに初期のヒトラーはやるなぁ。

精強!幕末庄内藩
 東北はともかく報われない……その一言にまとめてしまいそうになる。東の佐賀藩みたいな先進性のある藩だったが、周辺の事情を集めるのに困難があり、政府側の対応も拙かったのが悲劇の始まりか。
 それでも力をもっているのに越したことはないと納得できる結末だったが。

田中頼三とルンガ沖夜戦
 いったい何が起こったのか不思議な戦いである。高波が徹底的に敵の攻撃をひきつけて――まさに軽巡が求められていた役割だ――その間に行った雷撃がやたらと上手くいった感じである。
 あとは、ライト少将による指揮の拙劣さか……やっぱりキンケード提督は使える人物だったのだなぁ、と感慨深く思った。田中頼三の方は目立った指揮はないものの、部下の研ぎ澄まされた能力を最大限に発揮させた印象は充分にあった。これで叩かれるとか、やってられんなぁ。

ザームラント1945 Act.1 終局の始まり
 ソ連によってズタボロにされていくドイツ軍の姿が描かれる。パンツァーシュレックをもった姿がガンダム的でカッコ良かった……火力があれだけでソ連の戦車と戦うのは悪夢だ。
 最後の戦況図では三個師団相手に九個師団が襲い掛かっており泣ける。
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