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烈日〜ミッドウェー1942・下 横山信義

 蒼龍の生き残りから流れの変わったミッドウェー海戦は水上決戦にまでもつれこむ!
 流石というか、砲戦描写は見事でかなり楽しめた。その前座として空母決戦があったのだとすれば、トータルでの成功とみることができるかもしれない。やっぱり南雲提督は水雷戦のほうが生き生きしているよ――スプルーアンス提督はどっちでもいける口だから凄い。あの二人の駆け引きには、剣士の立ち会いのような緊張感を覚えた。

 そして、健闘していたのがフレッチャー提督。大任をスプルーアンスに奪われ、さらにはミッチャー艦長がアメリカ側の主役になるかと思えば肝心のところで大きな役割を果たしてくれた。
 いくらなんでも重巡洋艦で巡洋戦艦と渡り合うのは荷が勝ちすぎたが。それでも、あの戦力比のまま立場が日米逆転していれば何とかなりそうな気がするから不思議。日本の水雷戦隊(のイメージ)恐るべし。覇者の戦陣シリーズ:激闘 東太平洋海戦の軽巡川内は凄いを通り越して怖かったなぁ。そういえばあれもミッドウェーだ。

 最後まで燃えまくったアメリカ側の提督にくらべれば、日本側は山口提督が後ろに回ったりと主役がだんだん代わっていっていた。地味な阿部提督がいちばん多く出ていた気がする。それはつまり陣容の厚さを物語っているのかもしれない。
 それを実感すればするほど史実における逆転の物凄さも感じてしまうのだった。精神面でアメリカの強さをたっぷり味わえる作品は希少かもしれない。

烈日―ミッドウェー1942〈下〉 (C・NOVELS)
烈日―ミッドウェー1942〈下〉 (C・NOVELS)
横山 信義
カテゴリ:架空戦記小説 | 00:14 | comments(0) | trackbacks(0)

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