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ハーメルンのバイオリン弾きスペシャル―渡辺道明PRESENTS

 月刊少年ガンガンで連載していたハーメルンのバイオリン弾きの公式ムック。お約束のようにカラーイラスト収録あり、キャラクター紹介あり、相性鑑定ありの盛りだくさんな内容になっている。
 ちなみにオル・ゴール登場直後に発行されたことがストーリーダイジェストから確認できた……極端にメランコリックな展開になっていく予兆みたいなものは確認できなかったけど。

 今になって読み返して興味深かったのは渡辺道明先生のインタビュー。鋼の錬金術師の荒川先生が良く挙げられる話題だが、実は渡辺先生も週刊少年サンデーが逃した大魚の一尾だったらしい。かいつまめば飼い殺し状態に耐えられなくなって新天地に挑戦したとのこと――サンデーは予備軍は巨大なのに、それを正面戦力に反映されない傾向があるなぁ。
 他にもクラシックを聴きながら描くと魂が入るとか、でもアシスタントは寝ちゃうとか、人柄もよくでている語りがおもしろかった。キャラクターへの思い入れを語るところは、ちょっと熱すぎる気もするけれど――そこは載せてくる編集者の判断かなぁ。曲の語りはライトで素直に感心できたのだが。
 描き下ろしイラストでも、キャラクター紹介のところで他のキャラもわんさと描いていてくれたりして、サービス精神と愛の強さを感じられた。あと、おまけ漫画のパジャマハーメルがツノにカバーを被せているのが異様にエロい。

 やっぱり色使いが好みなカラーイラストの中では、記憶以上に色っぽいサイザーに強く魅かれた。ゲームソフト広告の口元がすごくいい。さすがはラスボスをやっていただけのことはある……あれは天下のエニックスが開発した遠隔操縦付きアクションという凄まじく前衛的なゲームであった。
 ちなみに相性チェックで辿り着いたキャラはサイザー。

ハーメルンのバイオリン弾きスペシャル―渡辺道明PRESENTS
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