興国の楯 通商護衛機動艦隊 強襲!ラエ沖大海戦 林譲治

 大日本帝国海軍無視される。もうね、不要論を唱える奴が現れても不思議はない。シーレーンの防衛という海軍究極の任務は通商護衛機動艦隊が受け持っているし、直接的な戦果でも陸軍機の雷撃に先を越される始末(P−38ライトニングは雷撃をできたらしいが、それにしてもよくやらせる)。いったい海軍が何をしたというのだろう。
 調子こいてアメリカを仮想敵国にしたあげく、300万人ほど日本人が死ぬ原因をつくっただけじゃ……滅んでよしッ!
 戦力はフィクションゆえに徹底的に高められているものの、経済性においても通商護衛機動艦隊の方が上……あの組織をそのまま拡充できるかは疑問が残るものの、連合艦隊の機能不全ぶりに比べるとよっぽどマシだ。

 しかし、三式戦を軽空母に搭載しているような記述が見受けられたが可能なんだろうか。着艦は強制制動が掛かるにしても発艦距離が足りるのか疑問だ。それができれば、零戦よりも使い出がいいのも事実だけど。
 陸軍機の雷撃が輪形陣を外側から削って行くのは先進的なようでもあり、常識の内側のようでもある。最大の脅威である戦車に全火力を叩き込むような戦術も持っているから、トーチカに対処するように行動するか、何でもかんでも戦艦・空母に叩きつける方を選択するかは実際のところなんともいえない。
 そもそも陸軍機で爆撃ならともかく雷撃までやらせてしまう発想が普通はでてこないだろうからなぁ。

興国の楯―通商護衛機動艦隊 強襲!ラエ沖大海戦
興国の楯―通商護衛機動艦隊 強襲!ラエ沖大海戦
林 譲治
カテゴリ:架空戦記小説 | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0)

興国の楯 通商護衛機動艦隊 ニューギニア密林死闘編 林譲治

 読後にタイトルになっている護衛艦隊がまったく出てこなかったことに気付いた。背景はともかく中身は純然たる陸戦だ。それも戦車戦、日本海軍と連合国軍の――何を言ってるのか、わからねーと思うが、組織対抗上のアレコレって奴だ。頭がどうにかなりそうだった…。
 いちおう海軍戦車はタイガーを聞きかじって作られた代物で、戦闘力だけならタイガー並みにあるような気もする。著者に言わせればウィンドウズとパチモンタイガーは使いようってくらいには使えるらしい。福を逆さばりにしたタイガー戦車が戦う話を思い出した。

 どうも最近読む話は架空戦記小説よりも冒険小説の面が強い。設定の限りを踏み尽くしてキャラクターで突き詰めていくしか活路がないのかもしれない。まぁ、おもしろいからいいけど。

 もはや伝統と化した不良将校のアッツ島おくりも気になるところ。彼らも臥薪嘗胆を図っているだろうから、戦闘になれば思わぬ働きをするかもしれない。辻中佐と同等だと仮定すれば全員合わせて江田島平八ていどの働きはしよう。
 そういえば、この巻に出てきた中川中佐もアッツ行きになりそうだな。


興国の楯 通商護衛機動艦隊5巻〜ウエワク奪還作戦感想

興国の楯―通商護衛機動艦隊 ニューギニア密林死闘編
興国の楯―通商護衛機動艦隊 ニューギニア密林死闘編
林 譲治
カテゴリ:架空戦記小説 | 12:43 | comments(0) | trackbacks(0)

プラリネク アクセル・ハッケ

 あるクリスマスの夜に、少年が作った金色のガッシュ!!で言うところのバルカンみたいなロボット、プラリネク。彼ははじめて世界を認識し、友達を得て、狭い世界の大冒険に出る。
 おそらく親が子供に読み聞かせることを念頭において書かれている本なので私が黙読しても著者の意図を汲みきれないのだが、不思議な物語だ。その不思議さがなかなかよくて、プラリネクが自分の箱に書かれた単語でしか喋れないという設定がおもしろい。
 独特のタッチの挿絵も見応えがある。はじめの絵にゴロングボングとディーノが潜んでいることに気付いて純粋な喜びを覚えた。

 旅しがちな父親と寂しがり屋の少年の設定は入れ子構造をなすのだけど、それを聞いて少年が感じるものは何か、とても気になった。

プラリネク―あるクリスマスの物語
プラリネク―あるクリスマスの物語
ミヒャエル ゾーヴァ,アクセル ハッケ
カテゴリ:文学 | 15:50 | comments(2) | trackbacks(0)

天文ガイド1月号

天文学コンサイス〜雲を支えるもの
 データ公開に関する意見はごもっとも。もちろんも軍事関連は封鎖が激しかったりするらしいけど、発展にとって著作権が基本的に邪魔にしかならないのは事実だ。

ベランダ天文台でいこう!
 この悪条件でも素晴らしい成果をあげる人がいることに励まされるね。条件が限定されているからこそ、ちょっとでも改善しようとして結果に繋がるのかもしれない。できることが多すぎると逆に何から手をつけたらいいのか分からなくなることもあるし、長く続けるには限定されたものをしつこく続けていった方がいいのだろう。

2006.11.09水星の日面経過
 けっきょくデータでみるだけの自分は何をしているのだろう。ちょっと意欲を向けていればなぁ……。

SANYOソーラー充電器、充電式カイロ発売!
 カイロの方は使い捨てではない触媒式のカイロの方がランニングコストに優る可能性がある。充電器の方は素敵だけど、面倒くささに勝てるかな?この充電頻度だとデジカメをランニングさせるのにちょうど良さそうだけど、毎日晴れるとも限らない。

RegiStax v4.0公開!
 懐かしい名前だ。もはや作業手順を思い出せるかも不安。バージョン3への進歩がかなりよかったから4への進歩にも期待が持てるな。
 ダウンロードサイト:RegiStax V4

デジタルビデオ編集をはじめよう!
 デジタルクリエイター志望者向けの雑誌に詳しい動画編集の記事が載っていて想像される作業量の膨大さに眩暈がしたことがある。それでも省力化が進んでいるらしいし。

はやぶさに追いつけ、追い越せ
 はやぶさ2の予算は通るよね?……私は応援しているよ。アメリカの有人小惑星探査は非常に手強い。それでも無人で対抗するというなら、はやぶさを10機単位で打ち上げたいところだが、妄想をかなえるには他の研究を諦めないと無理だろうな。

惑星の近況・10月
 木星のまとめ記事はやはり小赤斑の話題。今後の推移も注目だ。土星の方はわっかの傾きが寝てきて「らしく」なってきたようだ。火星のコラムも興味深かった。

読者の天体写真月例コンテスト
 先月に比べると地味なものが多い。それでも上から見たタイプの銀河画像がかなり楽しませてくれた。彗星もいい。30年の歳差は労作の次元でいえるものじゃない。果たして同じような真似ができる天文ファンが何人いることか。最優秀賞が月面画像の手に落ちたことが印象深い。月はいつまでも素晴らしい被写体であり続けてくれる。

天文ガイド 2007年 01月号 [雑誌]
天文ガイド 2007年 01月号 [雑誌]
カテゴリ:天文 | 10:55 | comments(0) | trackbacks(0)

遠き曙光4巻〜鋼鉄の墓標

 この世界の南雲中将は異常。航空艦隊を率いては数度の戦いでアメリカ海軍の全空母を撃沈し、水雷戦隊を率いては数で優る戦艦をそろえた敵を蹴散らし大勝利をもたらした……すでに東郷平八郎なみの戦果です。
 史実の南雲中将も真珠湾奇襲攻撃を成功させたり最後の空母戦勝者になったり――つまり彼しか空母戦に勝ってないわけだが――見事な成果をあげた人物ではあったが、その働きは参謀の有能と極限まで鍛え上げられた部下の優秀さによるところが大とよく言われる。
 真実はどうあれ、この世界の南雲中将の活躍が目覚しいことは確かだ。

 アメリカ4大戦艦と比叡・霧島の艦隊決戦は例によって夜戦。夜戦は日本軍の十八番、そう思っていた時期が私にもありました――特に優位であるとはされていない感じだ。雷撃がはまりまくったのは夜戦であることが大きく影響していると思うのだが。
 砲撃戦において「めくるめく」という表現が頻出したのが気になった。左前方とかアッパーカットとか、もしかして狙ってやっているのか?数えながら読んだら意外と楽しいかもしれない。

 4巻の戦いによって戦線は安定状態をえることができ、基地航空隊と潜水艦による消耗戦の局面に突入した。武蔵まで空母化されるみたいなので、一度や二度の航空戦で日本が敗れることはないだろう。
 それでも敵はアメリカ合衆国。最後はエセックス級の数と新型機のパワーが日本軍を敗退させてしまうと思うけど、その前にイギリスが脱落しそうな気配があるので予断を許さないか。
 大陸国オーストラリアの脱落によってユーラシアとアメリカの大陸間戦争がはじまるとしたら、なかなか皮肉が効いていていいじゃないか。

遠き曙光〈4〉鋼鉄の墓標
遠き曙光〈4〉鋼鉄の墓標
横山 信義
カテゴリ:架空戦記小説 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0)

遠き曙光3巻〜蘭印挟撃

 西からイギリス東洋艦隊、東からアメリカ太平洋艦隊が万力で締め上げるようにインドネシアに攻め込んでくる。対する日本海軍は限定された戦力で戦わざるをえない。みかたによっては各個撃破のチャンスなのだが、この世界では航空攻撃による戦艦撃沈の可能性が立証されきっていないのだ。
 史実においても護衛艦が少なすぎる戦艦やあまりにも多数機の攻撃を受けた戦艦が多いわけだが……ともかくアメリカ太平洋艦隊8隻の戦艦を敵にしては全ての動きを封じる前に突入されてしまう危険があるのは理解できる。3隻の空母も守りに徹すればかなりの働きをするだろう。
 だから解決としては帝国海軍なけなしの戦艦部隊を叩きつけることになったわけだ。日本海軍の戦艦たちは史実での活躍が少なかったとはいえ、実際の数字で提示されると数の差が心理に与える影響は並々ならぬものがある。金剛榛名に続いて伊勢と日向もノックダウン。これで残るは大和と比叡・霧島。武蔵も就役するかもしれないが、信濃は空母化されるだろうし劣勢は否めない。そういえば、主砲塔をさんざん潰された金剛と榛名も空母化される可能性があるな――いいかもしれない。

 老朽機ソードフィッシュの活躍が光り、じょじょに攻撃方法は雷撃に傾いてきた。陸軍と海軍の機種統一もとんとん拍子に進んでいるから、烈風が登場する日もくるか?問題はエンジン開発なのだけどな。

遠き曙光 3 - 蘭印挟撃
遠き曙光 3 - 蘭印挟撃
横山 信義
カテゴリ:架空戦記小説 | 10:57 | comments(0) | trackbacks(0)

遠き曙光2巻〜南シナ海海戦 横山信義

 柱島を襲った米機動艦隊は南シナ海を南下、シンガポールのイギリス東洋艦隊と合流する。対するは基地航空隊と南雲機動部隊。
 このような構図の元で展開する2巻だが、結果だけを見ればアメリカはミッドウェーをやりかえされたに等しい打撃を受けている。旧式戦艦を頼りにどうやって戦うつもりなのやら――レイテ沖の手口か?まぁ、まだ2隻残っているし、英海軍と合同して遊撃戦に徹すれば空母戦力も侮れない。状況が安定すれば基地航空戦が主体となるだろう。

 プリンス・オブ・ウェールズ&レパルスと金剛榛名の撃ち合いはいかにも横山氏の趣味だけど、納得できる演出ではある。榛名以外はイギリス製なのが何ともいえないが。
 気になったのは重巡洋艦までもがサルヴォーしていたこと。一斉射撃は一撃で敵艦の戦力を奪えるから意味があるのではないか。重巡は間断なく打撃を与える交互射撃を選択すべきだと思う。日本海軍は一斉射撃中毒だといいたいのかもしれない。

 ところで空戦時に敵機が左前方からばかりくるのはどうして?釈然としないものを感じた。全体的に文章の質を落として量産に走っている気がする――たくさん売れるジャンルじゃないからなぁ。無理もないか。

遠き曙光〈2〉南シナ海海戦
遠き曙光〈2〉南シナ海海戦
横山 信義
カテゴリ:架空戦記小説 | 10:26 | comments(0) | trackbacks(0)

遠き曙光1巻

 かつて横山信義が大艦巨砲バカSFでデビューしたことをいったい誰が覚えていよう。
 と思ってしまった航空主兵バリバリの架空戦記小説。柱島奇襲による連合艦隊壊滅ではじめるとはずいぶん煮詰まっている。さすがに無理じゃないかな?まぁ、真珠湾奇襲失敗による第一航空艦隊壊滅を描いたお方だ。これくらいは許容範囲か。
 アメリカ側の奇襲によってスタートする話では、日本の同盟国となったハワイ王国の真珠湾が奇襲攻撃を受けて開戦という佐藤大輔のボードゲーム、ニイタカヤマノボレがいちばん飛んでいる印象がある。あの世界はアラスカまで日本が購入していたし、力関係が傾きすぎなのだが。

 遠き曙光に話を戻すと、くどい繰り返し表現が目に付いたものの相撲や歴史に例えた横山氏独自の表現はやや受け。これはこれでよい。とくに台湾とアメリカ機動艦隊の航空戦描写は悪くなかった。林譲治を読みすぎると無駄が多い戦闘に思えるが、これが正常なのだ。
 開戦初期だけに水平爆撃が多用されているのもおもしろい。まだまだ対空射撃や防空迎撃に研究の余地が残っているからできることだけど、戦訓を取り入れるのは痛撃を受けた日本海軍のほうが早そうだ。なによりも役に立たない戦艦7隻の損害ですんで、虎の子の空母部隊が無傷なのは大きい。心理的な衝撃は大きいかもしれないが、実害は大したことないのだ。
 むしろ米軍は何をやってんの、といいたいところだが、オーストラリアとニュージーランドの脱落という超異常事態――林氏、焦熱の波濤では目的であった――を受けながらもフィリピンを守りたいと欲を出してしまったのがいけない。これから守りようがないフィリピンのために多数の艦艇を犠牲にしていくかと思うと、米軍も憐れだ。
 資源へのアクセスを絶たれた日本と泥沼の消耗戦が予想されるアメリカのどちらが先に力尽きるだろうか。注目だ。

遠き曙光 1 - 柱島炎上
遠き曙光 1 - 柱島炎上
横山 信義
カテゴリ:架空戦記小説 | 12:16 | comments(0) | trackbacks(0)

星ナビ1月号

天上のCCD画法
 星空をプレゼントと考えるとキザったらしいけど参加者は男性ばっかりなんだろうな。

ホームスター・ポータブル
 厳密な視点からの突っ込みの激しさに笑った。評価しているのか、けなしているのか、難しい。まぁ、手放しには程遠いな。

彗星探査機「ディープインパクト」第2のターゲットへ
 スターダストの計画はディープインパクトのフォローミッションだったのね。3番目のターゲットまで虎視眈々だろうと想像すると愉快だ。

厳選!天文現象2007
 これが起きている頃は…と想像すると憂鬱になってしまう。火星の接近は2ヶ月ずつ下がってきて終に12月。寒くて身体にこたえそうだ。

かに星雲
 M1の拡大は今もかなりの速度で続いているはず。等級などのデータも変動するんだろうと思うのだが、どうしているのかな。基本的にカニには見えないけど、フィラメント構造はカニの細かい身を散らした状態に似ているかも。

系外惑星を探れ!23
 未発表のドップラーデータを優先的にもらえるなんて、かなり恵まれた条件だな。そして焦点距離の短いのがなくて悩むというパターンが想像しにくい。実際にいるんだろうけど。

火星人が天動説を考えたら?
 それよりもタイタン人が天動説を考えたら?と想像してみるとおもしろいかも。さすがに土星を宇宙の中心にもってくるだろうし、地動説への目覚めは早くなるかな。

デジタルアストロノミー セカンド・ステップ
 新天体、発見時の確認の手法。手間ではあるけど、それでもネットのおかげで便利になったのだろう。数字の羅列と睨めっこだ。

帰ってきたやみくも天文同好会
 音響的なすばる食。すばるの光を音に出力してスピーカーから聞くことで実際に体験できるかも。

フルサイズ冷却CCDカメラが拓く新境地
 お求め安い価格で100万台……これだから趣味人は。出費に見合った成果を求めて必死になるのがいいのかもしれないが、とんでもない話だ。もちろん羨ましい。

星ナビGallery
 あまりパッとしない。それでも星雲写真が小さいなりに宝石箱のようで目を楽しませてくれた。あと「昇るオリオン」の夜空の色で勝負してきたのが印象的だった。

月刊 星ナビ 2007年 01月号 [雑誌]
月刊 星ナビ 2007年 01月号 [雑誌]
カテゴリ:天文 | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0)

ニュートン1月号

SCIENCE SENSOR
 アメリカ大陸最古の文字:分解されやすいものに書きつけていたりすると中央アメリカの気候では残らないのだろうし。
 銀河の衝突の痕跡:お隣さんちも息子が反抗期で大変だったらしい。
 急速に消えゆく氷:怖い。アイソスタシー的にグリーンランドが隆起する動きとか、観測できるかな。
 深海底で生きのびた生物:あれらも完全にクローズドな生態系ではないという話だが、太陽食生物も完全絶滅したわけではないか。
 巨大な波の発生:正面ではなく斜め衝突なのがポイント。よって海岸付近ではできないわけだ。
 遺伝子変異と温暖化:遺伝子変異から気候変動を読み取る応用は……過去のに敷衍できれば使えるけど、そもそもハエの遺伝子がどこまで遡って使えるか。
 衛星にかかる雲の正体:地球でドライアイスの雲とかは聞かないが、いろいろあるんだな。
 液体の密度は不変?:またややこしい問題が増えた。
 サバンナの起源は?:ヒマラヤ2。たまには侵食が気候をかえた説に触れてみたい。タイムスケールが長すぎて分からんのだろう。
 酸素結晶のかたち:ダイアモンドアンヴィルに挟む奴か。

系外惑星の昼夜の温度差1400度!
 熱輸送効率悪いなぁ。大気が太陽側で吹き上がり、反対側で沈み込んでると考えちゃ駄目なのか。表面温度しか見れないことに注目した方がいいのか。

円盤はどうやって消えるのか?
 円盤が消えてから木星型惑星が落ちてくる機構はあったんだっけ。まぁ、例となる天体が少なすぎる。

DVDデータの消去のしくみをはじめて解明
 実用が先で理論が後。人類の文明って本当に突っ走ってるよなぁ。

火星の水と火山活動の痕跡
 マーズ・エクスプレス画像。MGSがリタイアしたからには彼らに活躍してもらわなければ、って事で立体的な画像が売りのマーズ・エクスプレス。
 まるで遊覧飛行でもしているかのようなダイナミックな画像が印象的だ。カオス地形は成因ともども何かのネタになりそうだな、と思う。考えてみれば火星の地形ほども地球の地形を知らない気がする……。

天気と気象
 天気図なつかしいな。今はもうリアルタイム描きはできんだろうなぁ。一時期集中してやったころは、船舶情報の位置を直感的に拾えたものだが。
 天気予報の仕組みとして新しい展開が描かれていないのが不満だった。ネットを使った地域予報システムとか、GPSの利用とかあるだろう。まぁ、現在までのまとめとしてはよくまとまっている。

ロッキーに生きるビッグホーン
 北アメリカは自然が豊かな印象を抱きにくいけど、やっぱり人跡未踏のような部分は多いのだと感じる。地理の教科書にあった森林の減少図のイメージを引きずりすぎているんだろうな。
 したたかさを感じさせるビッグホーンには命脈を保ってほしいものだ。

セントロサウルス
 まず年代をみて白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタに登場できそうか、確認する癖がついてしまった。というか、こいつはいたっけ?――確認したらいなかった。
 フリルの棘が低い木の下をくぐるときに引っ掛かりそうで気になる。

20世紀前半の気温上昇を再現
 20世紀後半は間が悪かった部分もあるんだな。せめて前半が安定期であれば加速的な上昇は多少抑制されたかもしれない。

ヤシを枯らす巨大ゾウムシはどこからきたのか?
 移入種を襲っているうちは被害は限定されるけど、こいつが食性を変えて在来種や栽培種を襲うようになったら、かなり深刻。その問題に高校生が取り組んでいることにエールを送りたい。

Newton (ニュートン) 2007年 01月号 [雑誌]
Newton (ニュートン) 2007年 01月号 [雑誌]
カテゴリ:科学全般 | 12:06 | comments(0) | trackbacks(1)
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