月刊ニュートン12月号
2009.10.30 Friday | by sanasen
・NGK SCIENCE SITE
繋ぎ直した方が手っ取り早いなんて無粋な発言は禁止!
・SIENCE SENSOR
エコなロケット燃料:アルミ粉末を使うという事は電力の確保が問題だな。月面や火星で核融合発電を行うことが前提なのかなぁ。適切な場所に設置できれば太陽光発電でもいける?……そのパネルを運んでくるエネルギーはどうしよう。
短い睡眠で平気なわけ:この遺伝子、いらぬならもらうぞ――いいことばかりとは思えないが。
少子化傾向に歯止め?:各国の政策がけっこう効いていると思うなぁ。0.9でTFRが3あたりに飛んでいる国が気になった。
石器の技術もアフリカ発:単純な技術だけに異なる起源で発生した可能性を排除するのが難しい。研究者は統一的に南アフリカの技術が起源だと主張しているが、はたして。
やっぱり重い銀河だった:遥か遠くの銀河の中の星の動きが観察できるとは――なかば変態的な観測能力に思えてしまう。
隕石落下とマヤ文明の関係:衝突で生じた亀裂が湧き水をマヤ文明にもたらしていたらしいが、これは隕石起源元素を使った人為的変化を測定する方法の話。
胞子のかくれみの:太い奴だと思ったが、その機能を投薬に利用しようとする発想に一本取り返した気分。
曲がる新型ディスプレイ:体に装着した場合は、電池切れでいきなり透明になったりしないように――普通に何かで裏打ちするか。ちっ。
巨大衝突の痕跡:こんなことまでわかるんだ、とまた感心した。天文学の分野は観測技術で進歩を感じさせてくれるなぁ。
・地球と同じ岩石型とはじめて確認!
半径が1.7倍でも質量は5倍にもなる。三乗で効いてくるから当然だが、太陽系外の星で資源探査をするときには興味深い条件になるかも。表面積で効いてくるのは半径の二乗か。
・「モノ専用の通信網」をつくる!
ちょっと不気味な感じもするが、便利になるのは間違いないな。この通信機ってスパイがすごく喜びそうな機能だ。
・月面で水分子が発見された
インドのチャンドラヤーン月観測衛星の大きな成果。クレーターと水分子の分布の関係を見比べるのも愉しい。そういえば中国の月観測衛星「嫦娥1号」の成果の話は耳に入ってこない。秘密主義が関係しているのだろうか。単に私のアンテナが低いだけ?
ディープ・インパクトの延長利用機体が「エポキシ」ということをこの記事で初めて知ったくらいだからなぁ……。
・ALMA,第1号アンテナ到着!
巨大な計画の進行にちょっとワクワクしてきた。現場での建設作業が困難ということは、修理にもかなり苦労させられそうだ。たくさんのアンテナを設置する計画だから組み立て施設まで戻してもバックアップが効くようにはなっていると思うが。
・円,球,そしてπ
読者に実際にやらせるトピックが多いところがよかった。不精な私はやっていないけど……。円周率のなかに意外な数列が現れることには驚かされた。あれの検索を掛けるだけでも結構時間が掛かるのではないか。試してみた人は遊び心があるなぁ。
・新しい“目”が見た宇宙
ハッブル宇宙望遠鏡は滅びぬ!何度でも蘇るさ!!
五つ子銀河などは、お約束の被写体だけに性能アップを感じるには適している。まぁ、画像処理技術の向上との区別を付けられる自信はないのだが…。オメガ・ケンタウリの凄まじい星密集写真が愉しかった。
・ワクチンの正しい知識
ジェンナー医師がやっぱり凄い。成算がかなりあったとはいえ自分の息子を人体実験に供するのだから……時代と研究対象が違っていれば非難轟々の恐れだってある。それでもやってしまうのが研究者魂かもしれない。
技術はわかったが日本の政治的な対応にもどかしいものも覚えた。医療だって「産業」なわけで、いろいろとあるのだろうなぁ。
・日本の補給機HTV,ドッキングに成功!
アメリカが高い技術レベルを求めてきた意図がどこら辺にあるのか、分からないがおかげで技術力をあげられるならありがたい話だ。単純に明るい気分になれる話であった。「HTVがあったからこそできた」と言われるような成果をあげていってほしいものである。
定期的な需要があるのもロケット技術にとってありがたい。
・知られざる交易路「茶葉古道」
谷甲州氏の作品を思い出しながら楽しく読んだ。サルウィン川とか、ヤルツァンポ川とか耳慣れた名詞だったりする。
5000m級の峠を生活の一部として行き来するのは想像を超えたところがあった。足元を滑らないようにするための石を敷いた人にまで思いが巡った。厳然としてロマンがある。
・クモの糸は夢の繊維?
教授のお茶目さがいい。捕獲帯をだすところを目撃したことがあるのだが、後ろ足で器用に獲物を回転させながら白い球に変えてしまうのは職人技だと思った。身近だけどとても凄い動物なのだ。そうじゃない動物なんてないと思うけどね。
・体脂肪率や筋肉量もわかる 体組成計
私のは体重と体脂肪率しか分からない。この記事を読んで気になって測ってみたら11.4%だった。このくらいで安定させたいなぁ。
小型化させるための技術が興味深かった。
・多様な“軟体生物化石”を残した時代
軟体動物が描き込めないと画家は復元画に描き残しがあるような気になるんじゃなかろうか。こういう地層は彼らの精神衛生的によさそうだ。ターリーモンスターことツリモンストルムの前衛的すぎるデザインに笑ってしまった。口の先端が鳥の頭にみえるだけに、奇妙だ。
・身近な“?”の科学【ガラス】
でたよ、アモルファスのガラス。添加物などによる特性の変化を詳しく紹介していてくれてためになった。ファイバーで作られた断熱材は省エネに欠かせない素材だ。
・生命の進化はDNAのおかげ?
DNAを獲得する進化にDNAの推進力は使えないけどな――などと言ってみる。そこまで根本的ではなく頻繁なマイナーチェンジに定評がある感じか?
・「なくてもよい臓器」が汚名返上?
こういうニュースがあると脾臓を摘出された人が感じる不安に同情してしまう。寿命的に割に合うならよいのだが、判断の難しい問題だろうな。
・5年間で4回も大地震に襲われたスマトラ島
今回の「大」地震は他と比べるとかなり規模が落ちる――といってもM7.6も充分に大きいのだけれど。隙間の部分が動く時はM8.5前後の地震が起きそうだ。おそろしいことに。
・日本最古の石器発見か
神の手の影響がいかに大きかったかを思い知る。健全な研究が着実にもどってきてほしいものである。
・今月のフィールドワーカー
鉱物採集を愉しむものだけど、こういう問題があると意識すると粛然とした気分になる。水が染み込んで湧き出してくるだけでも大きな負担になるんだなぁ。
Newton (ニュートン) 2009年 12月号 [雑誌]
繋ぎ直した方が手っ取り早いなんて無粋な発言は禁止!
・SIENCE SENSOR
エコなロケット燃料:アルミ粉末を使うという事は電力の確保が問題だな。月面や火星で核融合発電を行うことが前提なのかなぁ。適切な場所に設置できれば太陽光発電でもいける?……そのパネルを運んでくるエネルギーはどうしよう。
短い睡眠で平気なわけ:この遺伝子、いらぬならもらうぞ――いいことばかりとは思えないが。
少子化傾向に歯止め?:各国の政策がけっこう効いていると思うなぁ。0.9でTFRが3あたりに飛んでいる国が気になった。
石器の技術もアフリカ発:単純な技術だけに異なる起源で発生した可能性を排除するのが難しい。研究者は統一的に南アフリカの技術が起源だと主張しているが、はたして。
やっぱり重い銀河だった:遥か遠くの銀河の中の星の動きが観察できるとは――なかば変態的な観測能力に思えてしまう。
隕石落下とマヤ文明の関係:衝突で生じた亀裂が湧き水をマヤ文明にもたらしていたらしいが、これは隕石起源元素を使った人為的変化を測定する方法の話。
胞子のかくれみの:太い奴だと思ったが、その機能を投薬に利用しようとする発想に一本取り返した気分。
曲がる新型ディスプレイ:体に装着した場合は、電池切れでいきなり透明になったりしないように――普通に何かで裏打ちするか。ちっ。
巨大衝突の痕跡:こんなことまでわかるんだ、とまた感心した。天文学の分野は観測技術で進歩を感じさせてくれるなぁ。
・地球と同じ岩石型とはじめて確認!
半径が1.7倍でも質量は5倍にもなる。三乗で効いてくるから当然だが、太陽系外の星で資源探査をするときには興味深い条件になるかも。表面積で効いてくるのは半径の二乗か。
・「モノ専用の通信網」をつくる!
ちょっと不気味な感じもするが、便利になるのは間違いないな。この通信機ってスパイがすごく喜びそうな機能だ。
・月面で水分子が発見された
インドのチャンドラヤーン月観測衛星の大きな成果。クレーターと水分子の分布の関係を見比べるのも愉しい。そういえば中国の月観測衛星「嫦娥1号」の成果の話は耳に入ってこない。秘密主義が関係しているのだろうか。単に私のアンテナが低いだけ?
ディープ・インパクトの延長利用機体が「エポキシ」ということをこの記事で初めて知ったくらいだからなぁ……。
・ALMA,第1号アンテナ到着!
巨大な計画の進行にちょっとワクワクしてきた。現場での建設作業が困難ということは、修理にもかなり苦労させられそうだ。たくさんのアンテナを設置する計画だから組み立て施設まで戻してもバックアップが効くようにはなっていると思うが。
・円,球,そしてπ
読者に実際にやらせるトピックが多いところがよかった。不精な私はやっていないけど……。円周率のなかに意外な数列が現れることには驚かされた。あれの検索を掛けるだけでも結構時間が掛かるのではないか。試してみた人は遊び心があるなぁ。
・新しい“目”が見た宇宙
ハッブル宇宙望遠鏡は滅びぬ!何度でも蘇るさ!!
五つ子銀河などは、お約束の被写体だけに性能アップを感じるには適している。まぁ、画像処理技術の向上との区別を付けられる自信はないのだが…。オメガ・ケンタウリの凄まじい星密集写真が愉しかった。
・ワクチンの正しい知識
ジェンナー医師がやっぱり凄い。成算がかなりあったとはいえ自分の息子を人体実験に供するのだから……時代と研究対象が違っていれば非難轟々の恐れだってある。それでもやってしまうのが研究者魂かもしれない。
技術はわかったが日本の政治的な対応にもどかしいものも覚えた。医療だって「産業」なわけで、いろいろとあるのだろうなぁ。
・日本の補給機HTV,ドッキングに成功!
アメリカが高い技術レベルを求めてきた意図がどこら辺にあるのか、分からないがおかげで技術力をあげられるならありがたい話だ。単純に明るい気分になれる話であった。「HTVがあったからこそできた」と言われるような成果をあげていってほしいものである。
定期的な需要があるのもロケット技術にとってありがたい。
・知られざる交易路「茶葉古道」
谷甲州氏の作品を思い出しながら楽しく読んだ。サルウィン川とか、ヤルツァンポ川とか耳慣れた名詞だったりする。
5000m級の峠を生活の一部として行き来するのは想像を超えたところがあった。足元を滑らないようにするための石を敷いた人にまで思いが巡った。厳然としてロマンがある。
・クモの糸は夢の繊維?
教授のお茶目さがいい。捕獲帯をだすところを目撃したことがあるのだが、後ろ足で器用に獲物を回転させながら白い球に変えてしまうのは職人技だと思った。身近だけどとても凄い動物なのだ。そうじゃない動物なんてないと思うけどね。
・体脂肪率や筋肉量もわかる 体組成計
私のは体重と体脂肪率しか分からない。この記事を読んで気になって測ってみたら11.4%だった。このくらいで安定させたいなぁ。
小型化させるための技術が興味深かった。
・多様な“軟体生物化石”を残した時代
軟体動物が描き込めないと画家は復元画に描き残しがあるような気になるんじゃなかろうか。こういう地層は彼らの精神衛生的によさそうだ。ターリーモンスターことツリモンストルムの前衛的すぎるデザインに笑ってしまった。口の先端が鳥の頭にみえるだけに、奇妙だ。
・身近な“?”の科学【ガラス】
でたよ、アモルファスのガラス。添加物などによる特性の変化を詳しく紹介していてくれてためになった。ファイバーで作られた断熱材は省エネに欠かせない素材だ。
・生命の進化はDNAのおかげ?
DNAを獲得する進化にDNAの推進力は使えないけどな――などと言ってみる。そこまで根本的ではなく頻繁なマイナーチェンジに定評がある感じか?
・「なくてもよい臓器」が汚名返上?
こういうニュースがあると脾臓を摘出された人が感じる不安に同情してしまう。寿命的に割に合うならよいのだが、判断の難しい問題だろうな。
・5年間で4回も大地震に襲われたスマトラ島
今回の「大」地震は他と比べるとかなり規模が落ちる――といってもM7.6も充分に大きいのだけれど。隙間の部分が動く時はM8.5前後の地震が起きそうだ。おそろしいことに。
・日本最古の石器発見か
神の手の影響がいかに大きかったかを思い知る。健全な研究が着実にもどってきてほしいものである。
・今月のフィールドワーカー
鉱物採集を愉しむものだけど、こういう問題があると意識すると粛然とした気分になる。水が染み込んで湧き出してくるだけでも大きな負担になるんだなぁ。
Newton (ニュートン) 2009年 12月号 [雑誌]