月刊ニュートン2011年7月号
2011.05.31 Tuesday | by sanasen
・NGK SCIENCE SITE
わざわざハスの葉っぱの形に油を塗るとはシャレが効いている。せっかく書かれた蛇の絵が破かれてしまったかと思うと、ちょっともったいない気がした。油紙は明かりとりにも使われていたはず。
・SIENCE SENSOR
ワイン残りかす:作業場の話からそれなりに機能的な雰囲気をたたえているところが流石は人類だと思った。
“手”のつくりわけ:有機化学でお馴染みの右手左手の話。違いで毒になるやつまでいるとは、本当に生命は、微妙なバランスの上に成り立っている。
iPS細胞の欠陥:さらに機能の高いiPS細胞が作られるようになるのだろうか。現行の欠陥にどれだけ問題があるのか、説明されていないので凄さが分かりにくかった。
地下へ消えた大気:地下へ消えた分と、宇宙へ消えた分、その見積もりは火星の過去と未来を考える上で非常に重要だ。
遺伝子を失い進化?:脳容積の増加をおさえる遺伝子があったのは、肉体のバランス上は不利だからかな。
多言語社会のゆくえ:いままでのシミュレーションはバイリンガルを考慮していなかったとは――不備がありすぎだろう。そうと知りつつも複雑でやれなかったのだろうが。
暖流で冷える:局地気象は奥が深い。北アメリカ大陸やユーラシア大陸の北東部にくらべると、南半球は平和だ。
・地球以外にも地震はある?
月の地震は心配ないと説明されているけれど、生命維持が繊細なバランスのもとに成り立っていることを考えれば、完全に安心はできない。火星はともかく、金星は火山性の地震があるだろうな。ガリレオ衛星については言うに及ばず。
・浜岡原発が危険視される理由は?
南海と東南海が時間差で起きて津波が増幅される過程はいくらなんでもレアケースに思われる。しかし、想定しないわけにはいかない雰囲気になっているのが現状だ。
津波予想から0〜1mと考えられている浜名湖の中に建てればいいのにとついつい妄想してしまうけど、人口密集地の問題や地盤の問題、湖水環境に与える影響の問題は大きい。
・きちんと知りたい原発と放射能
それぞれに状況の異なる4基の原発が同時に問題を起こしているから厄介だ。部外者でも対応を考えるだけで頭が痛くなってくる。まぁ、5,6号炉が大人しくしてくれていて、まだ良かったと自分を慰めるしかない。
避難区域でも南相馬町の海岸沿いなどは、割と汚染が少ないな。汚染の様子から、事故発生時の風向きがなんとなくわかる。
ガラス固化で数万年保存は、記録がなくなった時にひょっこり地上に現れてきそうで怖い。子孫への凄まじい負の遺産だ。
・震災後も懸念される大地震
アウターライズ地震という用語をはじめて聞いた。変なタイミングで起こって被害を拡大しないことを祈るばかりだ。
・X線で見た、超高温で輝く宇宙
わりと解像度の低い画像があって、懐かしい気分にさせられた。芸術的な効果ではやはり可視光が最強か。
・クジラの谷
化石の野外展示は日本人にはできない発想だ。エジプトの環境がまったく違うことを意識せざるを得ない。あわせて観察できる奇岩地形など、そぞろに歩いてみたい気持ちになった。
・テクノロジー・イラストレイティッド 放射線測定器サーベイメーター
こんなところにまで原発事故の影響が……圧倒的な流れに、基礎的なものがどこかへ押しやられてしまいそうで心配になる。注目される科学だけ、ひたすら取り上げる方針は正しいのだろうか。
・パレオントグラフィ 古生代を代表する節足動物
三葉虫のいろいろな種類が紹介されている。見慣れた形状から、宇宙人的な遊泳種や禍々しい底生種まで、バリエーションに富んでいて、楽しかった。
・ヒマワリで放射性物質を吸収
もったいないけど吸収させるだけで水と二酸化炭素に分解させるようだ。種からバイオマスエネルギーを得られないかと思ってしまう。相手は放射能なのだから変に色気を出すよりも一つの目的に絞った方が賢明か。
・邪馬台国の最有力地で新たな大型建物跡
昔の天皇は代替わりするたびに新しい王宮を建てていたとは――別の「神」と考えた場合、同じ「神殿」を使い続ける方が違和感があるかもしれない。邪馬台国とヤマトの繋ぎ目がおぼろげながら見えてきた。
・STAR-WATCHING
ヘルクレス座の紹介。やはりM13のイメージが強い。星ごよみにある二つの流星群が気になったけど、両方ともあまり期待はできないようだ。
Newton (ニュートン) 2011年 07月号 [雑誌]
わざわざハスの葉っぱの形に油を塗るとはシャレが効いている。せっかく書かれた蛇の絵が破かれてしまったかと思うと、ちょっともったいない気がした。油紙は明かりとりにも使われていたはず。
・SIENCE SENSOR
ワイン残りかす:作業場の話からそれなりに機能的な雰囲気をたたえているところが流石は人類だと思った。
“手”のつくりわけ:有機化学でお馴染みの右手左手の話。違いで毒になるやつまでいるとは、本当に生命は、微妙なバランスの上に成り立っている。
iPS細胞の欠陥:さらに機能の高いiPS細胞が作られるようになるのだろうか。現行の欠陥にどれだけ問題があるのか、説明されていないので凄さが分かりにくかった。
地下へ消えた大気:地下へ消えた分と、宇宙へ消えた分、その見積もりは火星の過去と未来を考える上で非常に重要だ。
遺伝子を失い進化?:脳容積の増加をおさえる遺伝子があったのは、肉体のバランス上は不利だからかな。
多言語社会のゆくえ:いままでのシミュレーションはバイリンガルを考慮していなかったとは――不備がありすぎだろう。そうと知りつつも複雑でやれなかったのだろうが。
暖流で冷える:局地気象は奥が深い。北アメリカ大陸やユーラシア大陸の北東部にくらべると、南半球は平和だ。
・地球以外にも地震はある?
月の地震は心配ないと説明されているけれど、生命維持が繊細なバランスのもとに成り立っていることを考えれば、完全に安心はできない。火星はともかく、金星は火山性の地震があるだろうな。ガリレオ衛星については言うに及ばず。
・浜岡原発が危険視される理由は?
南海と東南海が時間差で起きて津波が増幅される過程はいくらなんでもレアケースに思われる。しかし、想定しないわけにはいかない雰囲気になっているのが現状だ。
津波予想から0〜1mと考えられている浜名湖の中に建てればいいのにとついつい妄想してしまうけど、人口密集地の問題や地盤の問題、湖水環境に与える影響の問題は大きい。
・きちんと知りたい原発と放射能
それぞれに状況の異なる4基の原発が同時に問題を起こしているから厄介だ。部外者でも対応を考えるだけで頭が痛くなってくる。まぁ、5,6号炉が大人しくしてくれていて、まだ良かったと自分を慰めるしかない。
避難区域でも南相馬町の海岸沿いなどは、割と汚染が少ないな。汚染の様子から、事故発生時の風向きがなんとなくわかる。
ガラス固化で数万年保存は、記録がなくなった時にひょっこり地上に現れてきそうで怖い。子孫への凄まじい負の遺産だ。
・震災後も懸念される大地震
アウターライズ地震という用語をはじめて聞いた。変なタイミングで起こって被害を拡大しないことを祈るばかりだ。
・X線で見た、超高温で輝く宇宙
わりと解像度の低い画像があって、懐かしい気分にさせられた。芸術的な効果ではやはり可視光が最強か。
・クジラの谷
化石の野外展示は日本人にはできない発想だ。エジプトの環境がまったく違うことを意識せざるを得ない。あわせて観察できる奇岩地形など、そぞろに歩いてみたい気持ちになった。
・テクノロジー・イラストレイティッド 放射線測定器サーベイメーター
こんなところにまで原発事故の影響が……圧倒的な流れに、基礎的なものがどこかへ押しやられてしまいそうで心配になる。注目される科学だけ、ひたすら取り上げる方針は正しいのだろうか。
・パレオントグラフィ 古生代を代表する節足動物
三葉虫のいろいろな種類が紹介されている。見慣れた形状から、宇宙人的な遊泳種や禍々しい底生種まで、バリエーションに富んでいて、楽しかった。
・ヒマワリで放射性物質を吸収
もったいないけど吸収させるだけで水と二酸化炭素に分解させるようだ。種からバイオマスエネルギーを得られないかと思ってしまう。相手は放射能なのだから変に色気を出すよりも一つの目的に絞った方が賢明か。
・邪馬台国の最有力地で新たな大型建物跡
昔の天皇は代替わりするたびに新しい王宮を建てていたとは――別の「神」と考えた場合、同じ「神殿」を使い続ける方が違和感があるかもしれない。邪馬台国とヤマトの繋ぎ目がおぼろげながら見えてきた。
・STAR-WATCHING
ヘルクレス座の紹介。やはりM13のイメージが強い。星ごよみにある二つの流星群が気になったけど、両方ともあまり期待はできないようだ。
Newton (ニュートン) 2011年 07月号 [雑誌]