管仲・下 宮城谷昌光

 1巻分くらい斉の襄公のターン!
 公然の秘密で、妹と逢瀬を重ねる意志力に畏怖すら覚えてしまう。行動が大きく制限される王族の立場では、人に知られず兄妹仲良くしすぎることはできないのだろうけど、それにしても根性がある。
 襄公と文姜はエジプトに生まれていれば幸せになれたのかもしれない。
 たくさんのヒロインが存在するのに、具体的な男女のシーンが襄公と文姜だけという事実に恐怖した。作者も結構、思い入れを持っているのか……禁じられた関係だけに物語になるからなぁ。小説家の性で拘ってしまっても不思議はない。

 襄公が公孫無知に倒され、その公孫無知もあっけなく倒れてからは、歴史に名高い二人の公子の即位レースが始まる。
 全体像をみれば、管仲の襲撃はいくら優れていても小手先の技にすぎず、潮流そのものを引っ張り込んだ鮑叔に及ばない。あそこで桓公が倒れていたら、斉にとっては良い結果にならなかったのではないか。

 ケチの続いた管仲だが、宰相になれば最高の人材なのも間違いない。おかげで、局所的には彼に上回る面をいくども見せつつ、友人を推挙することのできた鮑叔の凄さが、さらに際立つ。「隗より始めよ」の郭隗の例もあるように、最高の人材になれなくても最良の人材になることはできるのかもしれない。
 そうなることもまた士の冥利に尽きる。

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管仲〈下〉 (文春文庫)
管仲〈下〉 (文春文庫)
カテゴリ:時代・歴史小説 | 22:53 | comments(0) | trackbacks(0)

管仲・上 宮城谷昌光

 斉の名宰相、管仲の生涯を描く歴史小説。管鮑の交わりで知られるように、鮑叔の存在が管仲の人生にとって非常に大きなものになっており、半ば彼ら二人の伝記として読めてしまう。「鮑叔」というタイトルの本が別に出る可能性は低い。

 彼らが活躍した時代は、まだ周王朝がかろうじて権威をもっており、カクと鄭の二国を「幕府」にして中原を治めている。後に大国となる国が脇役に過ぎなかったり、北戎に滅ぼされてしまった国があったりと、揺籃時代の不安定さが興味深い。
 周王が権威を増す鄭から実権を取り戻そうと起こした繻(ジュ)葛の戦いが、彼の敗北によりかえって周王の方にトドメを刺す結果になったのは皮肉だ。もっとも弱い場所を急襲する鄭軍の戦術もなかなか興味深かった。

 多くのヒロインが登場する点も意外かつ面白く、管仲の女性遍歴には溜息が出た。李燕のその後が気になってしかたがない。鮑叔はいかにも充実した結婚生活を送れているのだが、馴れ初めの強烈さを思えば、それは運ではなく彼の実力によるものだと分かる。
 まぁ、いちばん強烈なカップルは斉の諸児(襄公)と実妹の文姜だけど。妹が嫁いだ魯を攻め滅ぼしてでも彼女を奪い返すと誓う諸児のシスコンっぷりが突き抜けていて、妙な感動すら覚えた。
 特殊な環境は良くも悪くも突き抜けた人間を創るようだ。

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管仲〈上〉 (文春文庫)
管仲〈上〉 (文春文庫)
カテゴリ:時代・歴史小説 | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0)

覇者の戦塵1944〜マリアナ機動戦5 谷甲州

 一日二度の出撃で、二隻の空母を屠った陸軍機、飛龍!
 後の戦史ではそんな風に伝えられることになるのかもしれない。指揮をとった朽木中尉の人物は伝説的な領域にまで一気に押し上げられてしまいそうだ。下手をすると、持て囃されすぎて不幸になることがあるので、重々気を付けてほしい――彼が終戦まで生き延びること自体は確信している自分を発見した。エセックス級も別の場所で沈んでいる可能性があるのだが、自分の中でいちばんしっくり来るのは、朽木機による遠距離攻撃だ。


 ともかく翔竜の威力と、数が揃わない事による限界が露呈された戦いであった。
 まずマリアナ機動戦の総括をすれば、そんなところに落ち着くのではないか。自らを誘導し尋常ではない命中率を誇る翔竜は、戦いの様相をまったく違ったものにしてしまっている。新兵器による戦局打開という――悪夢とか野望とかの字で書かれたりする――ゆめが実現しつつある。
 これで陸上発射型の翔竜が数を揃えてしまうとアメリカ軍による本土上陸作戦はおろか、沖縄や小笠原への侵攻も極めて難しくなる。この世界の日本陸軍はまともな機甲戦力をもっているから、意表をついた場所に奇襲上陸しても補給が続かず、力技で状況をひっくり返すことはできないであろう。
 後は陸上発射型の翔竜をお披露目してしまえば、アメリカは戦争の落としどころを探さざるを得なくなる。蓮美大佐のことだから実験で発射したといいつつ、翔竜の一発や二発は隠し持っているだろう。艦砲射撃のため陸地に近付くアメリカの戦艦が心配だ。

 残る問題は核爆弾の存在なのだが、こちらにも核爆弾的人間がいるということで。日本の人々には、うまく開発のタイムラグに滑り込んで勝利をもぎとってもらいたい。


 第一機動艦隊の陣形が「ヒエラルキー」を生んで、士気に悪影響を及ぼす(という危惧を登場人物が抱いた)くだりは、いまの格差が広がる社会を反映しているのかなぁ。前衛艦隊を福島第一原発の現場で働く派遣社員に当てはめて見てしまいそうになった。
 相当の対空戦力を手当てしているとはいえ、精神まで考えない合理主義は本当の合理主義にならないから注意が必要だ。いかにも落ち度がありそうに描かれていた第一機動艦隊が最後にちゃっかり正解を出しているのは流石だった。戦いの早い段階で「勝利の確信」が出て来たときは負けフラグに見えた非常に気を揉んだが。

 さて、マリアナ沖での「勝利」の結果、アメリカ軍は高い反撃能力を維持した日本軍の真ん中に飛び込み、敵が回復する前に次の行動に出なければならなくなった。次こそは世界最強の機動艦隊が崩壊する姿を目の当たりにできるかもしれない。

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マリアナ機動戦 5―覇者の戦塵1944 (C・Novels 41-42)
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0)

物語 中東の歴史 オリエント五〇〇〇年の光芒 牟田口義郎

 ハトシェプスト女王の時代からナイル運河の建設まで、非常に長い中東の歴史をおもしろい部分重視で物語風に紹介してくれる本。タイトルで中東と言っていても話に出てくる地域は、全世界に及んでいる。
 その事実は中東が強く世界と結びついた地域であったことを物語る。東からモンゴル軍が訪れれば、西からはアメリカ大陸の金銀が流入してくる。中東はまさしく歴史の交差点だったのだ。

 そんなわけで魅力的な人物であれば、モンゴル人のフラグや神聖ローマ皇帝のフリードリヒ二世でも、経歴をしっかり語られていたりする。個人的にはルイ九世の中東国家経営が興味深かった。あと、モンゴル軍を中東に導いたアルメニア王ヘトゥーム一世がスネオ鬱陶しすぎる。虎の威を借る狐とは彼のことか。
 それでもやっぱりメインになるのは中東地方に拠点をおいた偉大で伝説的な歴史的人物たちだ――ただし出身や民族は中東・アラブとは限らない。
 わけてもマムルーク朝のスルタン、バイバルスの生涯は興味深かった。名前は知っているヌールッディーンやサラディンにはない新鮮さがある。バイバルスの同時代人であるシャジャルッ・ドル王妃も印象的な人物だ。なにより名前の響きが魔術的。

 エンターテイメント性のある内容になっているせいか、戦いの記述が多いのも個人的には嬉しかった。アラブとペルシアの四日間にわたるカーディシーヤの戦いの記述には手に汗を握った。戦象の倒しかたはアレクサンドロス大王時代とあまり変わっていない。
 アラブ軍の司令官サアドが唱えさせた「もしおまえたちのなかに忍耐強い者が二〇人もいれば二〇〇人に勝てるだろう。一〇〇人いれば一〇〇〇人に勝てよう」の言葉から、個人的に三河武士を連想する。人の根性が徹底的に据わっていると結果は大きく変わるのだ。

物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒 (中公新書)
物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒 (中公新書)
カテゴリ:歴史 | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0)

ポストマン デイヴィッド・ブリン/大西憲

 小規模な核戦争とそれにともなう混乱で滅びた後の世界を必死に生きる人々――どこかにあるかもしれない約束の地を求めてアメリカを東から西へ旅するゴードンもその一人だった。しかし、彼はひょんなことから郵便配達員の制服を手に入れて、存在しない「復興合衆国」の職員を名乗ることになる。

 主人公の生きるための出まかせが、どんどん膨らんでいき、疲弊し自閉した村々を大きな共同体に作り替えていく国家ロマンに満ちたSF作品だ。
 そこにあると「国民」が信じれば「国家」は確かに存在する。そんな展開に、そもそも国家とは何であるかを考えずにはいられなかった。国家が先か、国民が先かのニワトリ関係が興味深い。

 東に政府が存在するという幻想が人々を破滅から救い豊かさをもたらしたと同時に、サバイバリストと呼ばれる極めてタチの悪いヒャッハー主義者もまた合衆国の名の元に征服を行おうとしていたことを忘れてはなるまい。
 結局、生き残った誰もが利用できるものを利用する。人によっては神聖とすら考える国家ですら、生きるための方便には勝てないのかもしれない。そして、生きるための方便こそが国家なのかもしれない。


 舞台となっているアメリカ合衆国西部の自然を荘厳に描いている点も良かった。オレゴン州あたりの地理にちょっとだけ詳しくなった気分だ。距離感が馬やカヌーでの移動になってしまうのは仕方がない。
 どんなに時が経っても悪のサバイバリスト共が拠点にしていた土地の名前が「アグネス」なのは忘れまい。

 印象的としか言いようのないヒロイン、デーナの行った「女の平和」作戦は、考えれば考えるほど不気味で頭がまとまらない。彼女の思想通りにしたら、世の中が良くなるという確信がどうしても持てないのだ。かといって悪くなるとも言い切れない。
 もしも、差し引き0なら「男の選別」なんか意識するのを忘れて、自分の仕事に打ち込んでほしいかな。

ポストマン (ハヤカワ文庫SF)
ポストマン (ハヤカワ文庫SF)
カテゴリ:SF | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0)

森林異変〜日本の林業に未来はあるか 田中淳夫

 木材自給率の上昇と、山林の大規模荒廃。歓迎すべきことと歓迎できないことが、実はリンクした現象であることを解き明かす、林業の今と未来を語る本。

 まずは日本の林業が低迷してきた本当の理由が説明されているのだが、それだけでもずいぶん興味深い。実際は単純に「安い木材に押された」わけではなく、ユーザーのことを考えない販売方法が売り上げの足を引っ張っていたらしい。
 しかも、改革が行われるべき時期に「補助金」漬けにされていたことで、改革の機会を逸してしまっている。「役物」の産地偽装問題などもあって、なんとも情けない気分にさせられた。

 そこから昨今の頼もしい改革の話題に移るわけだが、著者の見方は単純ではなく、大規模効率化や機械化の利点を描きつつも、そこから山林の荒廃や木材のデフレなど新しい問題が生まれてしまうことも見逃していない。
 そんなバランスのとれた描かれかたのおかげで、林業の現状と問題点を学ぶことができた。

 理屈とは別に、花粉症患者の立場として感情的になってしまう部分もなくはない。再造林が行われない問題に関しては、人口減少によって住宅需要が減ることは避けられないのだから、皆伐が行われた後に杉林を雑木林――ゆくゆくは照葉樹林――に変えるための植林を後押しする施策もあっていいのではないか。

森林異変−日本の林業に未来はあるか (平凡社新書)
森林異変−日本の林業に未来はあるか (平凡社新書)
カテゴリ:雑学 | 00:12 | comments(0) | trackbacks(0)

TPP 第3の構造改革 萩原伸次郎

 著者が「構造改革」と口にする時、そこに前向きな意味合いはまったくなく、未来への不明確な恐怖を過剰にかき立てて、善良な人々を食い物にする連中への怒りがあるのみ。耳触りのいい「改革」やカタカナ語の「イノベーション」だのが、自らの利益しか頭にない人々に使われることで、胡散臭さに染まってしまうのは非常に悲しいことである。

 著者の言うようにTPPがアメリカの多国籍企業を肥え太らせる役にしか立たないのだとすれば、日本がそこに乗る価値はないどころか有害で、決して乗ってはいけないと思う。とりあえず農業ならいざしらず、医療の自由化は受け容れられる路線ではない。まだしも説明しやすい「農業」だけが問題であるように見せかけて、他の大きな問題を素通りさせようとする手には乗ってやるものか。

 しかし、農業や医療が今のままでいいかと問えば、それも大いに疑問のあるところで、TPPのような形で上から迫られるものではなく、当事者が真剣に考えた本当にためになる変化がいるようにも感じる。
 金融に関しては希望をもつのも馬鹿らしい気がしてくるけれど。

TPP―第3の構造改革 (かもがわブックレット)
TPP―第3の構造改革 (かもがわブックレット)
カテゴリ:雑学 | 11:33 | comments(0) | trackbacks(0)

対馬からみた日朝関係 鶴田啓

 九州と朝鮮半島を結ぶ好適な位置にあり、耕地には恵まれていなかったゆえ、中継貿易に活路を求めてきた対馬の歴史を豊富な数値資料をつかって描きだすリブレット。
 それぞれ癖のある二国の間に挟まれた対馬の苦労に同情を禁じえない。どちらも自分の方が格上と考えがちで、中国との関係も絡んでくるから、自然と複雑な感情が育ってしまう。

 だが、現実の損得を感情に優先するリアリストが両国を治めて来たことも事実である、と対馬に残された記録からは分かってくる。
 何よりも幕府による対馬の「特別扱い」が、鎖国国家なりの外交重視姿勢を物語っていた。同時に朝鮮への取次という「特殊性」を維持することで、取り潰しを免れ、瀬戸際交渉を繰り返す対馬藩のしたたかさも印象的だ。

 また、日朝間の交渉のために漢語が大きな役割を果たしていることが興味深かった。人口2万そこそこの島であっても、知的水準を特異的に高めていかなければならない動機が生じている。

 そして、貿易による利益が具体的な銀の量でまとめられている資料があって、貿易の良さを具体的に認識することができた。そんな交易による利益を得られても、人口過剰気味で、交渉の窓口になるがために背伸びしがちな対馬藩の財政は苦しいというのだから、生きていくことは大変だ。

対馬からみた日朝関係 (日本史リブレット)
対馬からみた日朝関係 (日本史リブレット)
カテゴリ:歴史 | 01:17 | comments(0) | trackbacks(0)

ミスマルカ興国物語9 林トモアキ

「お義父さん!娘さんを僕にください!!」
「お前のような馬の骨に大事な娘をやれるかーっ!」

 という茶番劇を宮廷劇でやってしまったバカ王子と親バカ皇帝の御対面。「娘さんをください」ならまだしも「3人まとめて側室にもらってやんよ!フヒヒ」だからブチ切れられて当然なんだけどな……マヒロの脳だけがMF文庫化しても、世界は角川スニーカー文庫でもハードな方で安定しているのであった。

 国を併合された身でありながら「帝国分割の恐ろしい計画を共に進めて行こうではありませんか」と周囲の貴族に呼び掛ける蛇が藪をつついて蛇を出す。
 平和よりも戦乱を望む軍産複合体の世界的で、タチの悪いヤツはあまり歓迎できない敵だなぁ。これ以上こんがらがるよりも、スパッと魔王を倒して解決する路線で言ってほしいと泣き言が漏れてしまう。
 まぁ、他にいくらでもある展開にしたら、意味ないですよね――

 物事を単純化したいと暗躍する帝国宰相は、言葉と行動が一致していない気がしてしかたがない。もう宰相と肩書きのつくキャラクターは信用しない事にした。宰相やメイドが名前通りの仕事だけをやってくれていたら、この世界はもっと明瞭になっていたことであろう。
 ちゃんと名前通りの仕事をしてくれている忍者は忍者ではっちゃけすぎて、もっとおぞましい何かになっている。象さんが好きです、麒麟さんはもっと好きです――オモチャにしても死なないから。
 そんな深淵の者リフルがダフを愛するような論理がまかり通る業界にはできるだけ関わりたくないものだ。というか関わりたい業界がほとんどない!せいぜいオートバイ業界ぐらいか。

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ミスマルカ興国物語 IX (角川スニーカー文庫)
ミスマルカ興国物語 IX (角川スニーカー文庫)
カテゴリ:ファンタジー | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0)

スレイヤーズすぺしゃる13〜仰げば鬱陶し 神坂一

仰げば鬱陶し
 リナを更生させるために派遣された凄腕教師たち。盗賊狩りに先回りするのは地味に凄いと思った。下手をするとリナが奇襲を受けるレベルなのでは――使える攻撃呪文が一つしかないのは物足りない。弟子はいろいろ使えるみたいなのになぁ。
 先生のナーガへの態度から、あっちはいちおう大人として扱われる外見をしていることを思い出す。

PB攻防戦
 PBとはプライベートビーチの略である。神坂先生が泳げないことを告白していたのが記憶に新しい。この話は忘れてもカナヅチは忘れまい。
 リリィ嬢の毒の強いセリフに酷い目に遭うことを期待したが、実際にそうなってみると同情しか湧かなかった。いくらなんでも重破斬は……。登場人物がろくでなしばかりで、いちばんマシな人間を選ぶならナーガということにもなりかねない。

もったりとしてコクがなく
 恐怖のゲロマズ料理大会。あまりのまずさに思考停止した審査員たちが大挙して参加してくるシーンに笑った。名前もないあの人たちは良いキャラをしていたよ。

アメリア・地方漫遊記
 レミーとアメリアと麻薬、出会ってはいけないものが出会ってしまった。待ち構えずさっさと逃げれば良かったのになぁ。
 もしフィリオネルおうぢが麻薬攻撃を喰らっていたら――娘以上にノーダメージに違いない。

きみのゆく道は…
 クランドール魔道士協会は異常な大所帯。なのにあんなヘタレ評議長でまとまっていけるのか?アホな命令が忠実に実行されているところが恐ろしい。彼らが魔道士の評判をどれだけ失墜させたか真面目に考えてはなるまい。

神坂一作品感想記事一覧

仰げば鬱陶し―スレイヤーズすぺしゃる〈13〉 (富士見ファンタジア文庫)
カテゴリ:ファンタジー | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0)
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