慶長戦国志1〜小田原大戦 吉本健二
2014.02.16 Sunday | by sanasen
関ヶ原合戦後100万石のお墨付きを反故にされた伊達政宗が発狂。あいさつに来たはずの江戸城で秀忠をさらって戦端を開く戦国シミュレーション。
いくらなんでも無茶苦茶なタイミングで戦乱を起こしすぎである。後から「実は手を打っておいたのだ」と説明される形なので、よけい破天荒に感じられた。
また、戦いの展開も江戸と小田原を行ったり来たりの後詰め戦を繰り返していて、政宗が主導権を握っているとは言い難い。伝令が飛び込んできて江戸か小田原に向かう展開が何度でてきたことか。
いろいろアラがある印象で、作者の初期作なのかと思ったら、そうでもなかった。
たしかに全体の構成は疑問が多いが、部分部分の描写は調査が光っている。最大の長所は江戸周辺を戦場にしているため、関東の読者にも地理が分かりやすいことではないか。
慶長戦国志1 小田原大戦 (歴史群像新書)
いくらなんでも無茶苦茶なタイミングで戦乱を起こしすぎである。後から「実は手を打っておいたのだ」と説明される形なので、よけい破天荒に感じられた。
また、戦いの展開も江戸と小田原を行ったり来たりの後詰め戦を繰り返していて、政宗が主導権を握っているとは言い難い。伝令が飛び込んできて江戸か小田原に向かう展開が何度でてきたことか。
いろいろアラがある印象で、作者の初期作なのかと思ったら、そうでもなかった。
たしかに全体の構成は疑問が多いが、部分部分の描写は調査が光っている。最大の長所は江戸周辺を戦場にしているため、関東の読者にも地理が分かりやすいことではないか。
慶長戦国志1 小田原大戦 (歴史群像新書)