ビジュアル博物館48〜文字と書物 カレン・ブルックフィールド
2016.11.30 Wednesday | by sanasen
絵文字から粘土板に刻まれた楔形文字、そして印刷術まで。文字と書物の歴史をたどる。アメリカ先住民のもつ絵文字の巻物が本当に絵で、なんだか懐かしくすらあった。絵日記の絵だけ残っている状態みたいである。記憶の補助にはかなり有効だったのだろうな。
日本と中国は興味をもって取り上げられていて、比較的あつかいがよかった。アラビア文字の中東もなかなか。
こうして一緒に取り上げられることで文字が複数発生した不思議を感じることができる。アルファベットのようなシステムと、漢字のようなシステムが共存していることも不思議だ。
印刷術の段階に突入すると一気にアルファベットが特色を活かす。朝鮮の印刷術がグーテンベルク印刷術より早いくらいなのは知っていたが、てっきりハングルの特色を活かしているものだと思っていたので、漢字を活字の数でごり押ししていたのには驚いた。
そういえばハングルができたのはもっと後の時期か……。日本はひらがな・カタカナに特化していればチャンスがあったのにな。逆に初期印刷術が流行しすぎたせいで漢字が消えてしまう恐れもあったのかもしれないな。
王羲之が永の字を完成させるのに15年かけたというエピソードが印象に残った。まぁ、15年の間に他のこともしていたのだろうけど。
文字と書物 (ビジュアル博物館 48)
日本と中国は興味をもって取り上げられていて、比較的あつかいがよかった。アラビア文字の中東もなかなか。
こうして一緒に取り上げられることで文字が複数発生した不思議を感じることができる。アルファベットのようなシステムと、漢字のようなシステムが共存していることも不思議だ。
印刷術の段階に突入すると一気にアルファベットが特色を活かす。朝鮮の印刷術がグーテンベルク印刷術より早いくらいなのは知っていたが、てっきりハングルの特色を活かしているものだと思っていたので、漢字を活字の数でごり押ししていたのには驚いた。
そういえばハングルができたのはもっと後の時期か……。日本はひらがな・カタカナに特化していればチャンスがあったのにな。逆に初期印刷術が流行しすぎたせいで漢字が消えてしまう恐れもあったのかもしれないな。
王羲之が永の字を完成させるのに15年かけたというエピソードが印象に残った。まぁ、15年の間に他のこともしていたのだろうけど。
文字と書物 (ビジュアル博物館 48)