ポケット版 ショートカット・キー事典 松本美保

 2009年発行とちょっと古いがWindows、Word、Excel、IE、メール(Outlookのこと)のショートカットキーを集めた事典。すべてのショートカットを覚えれば、かなり作業速度が上昇するはずである。せめて一つでも二つでも使う癖をつけていって、スピードアップを図りたいところだった。
 すらすら読めて、そこそこ探しやすい。とりあえず一通り読んでから(こういうショートカットがあったはず)と探して実行、だんだんと覚えていく使い方が王道と思われる。
 年々操作性の悪くなるように感じられるExcelとWordだが、F12一発で名前をつけて保存ができることが分かってありがたかった。数式や元素記号を使うことがある自分としては上付き(Ctrl+Shift+;)、下付き(Ctrl+S hift+-)のショートカットも覚えておきたい。
 IEのショートカットについてはFirefoxやChromeと、どの程度共通しているかが気になった。

関連書評
統計処理に使うExcel活用法 相澤裕介

ポケット版 ショートカット・キー事典 (I・O BOOKS)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0)

碧濤の海戦2 米豪交通路を遮断せよ! 高貫布士

 実際の太平洋戦争もこんな風に展開したらなー。夢のまた夢ながらついつい妄想してしまう。
 東サモアを占領した日本軍は、そこからアメリカの輸送船団を攻撃する。呂号潜水艦と陸軍空母が活躍する異色の展開に。1巻目よりも筆が乗っていて、そこそこ読みやすかった。
 尋常小学校から同期の偵察コンビのエピソードがなんか引っかかる。

 オーストラリアが白豪主義で日本に敵意を燃やしているところは執筆当時の情勢を反映しているのかな。さすがに単純すぎる気はした。
 昔の日本が今の中国になって、オーストラリアを刺激している気がしないでもない。

 戦争はハワイを落としてアメリカと講和の流れになっている。真珠湾奇襲がおこなわれず、アメリカが先に仕掛けてきた戦争なら史実よりは可能性があるかなぁ。

碧濤の海戦 2 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
碧濤の海戦 2 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
カテゴリ:架空戦記小説 | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0)

碧濤の海戦 米機動部隊、小笠原奇襲! 高貫布史

 ミッチャーひきいる空母三隻の機動部隊が日本の小笠原諸島を奇襲攻撃する歴史シミュレーション。それが開戦直後の奇襲というわけでもなく、ドゥーリットル隊の攻撃が小笠原空襲に置き換えられた感じである。ほかにも様々な変更点が物語の途中で明らかになる。
 正直、整理しきれない。ミッドウェーは日本が占領したのか、していないのか。アメリカに奪い返された可能性もなくはない。

 ドイツとイギリスの兵器が日本に流れ込んでいて、中国との戦争状態が避けられている点などは非常に大きい。
 誉エンジンはいつも通りの不調ながら、機種更新は比較的うまく進んでいて、零戦に金星エンジンを載せた零戦54型の配備が進んでいる。

 全体的にアメリカにとって戦いにくい条件になっているのだが、逆に考えると現実の日本が周囲に喧嘩を売りまくってアメリカにとって戦いやすい条件を整えてしまったことが見えてくる。
 作中で展開された基地航空隊と空母機動部隊を連携させての迎撃作戦は、太平洋戦争後半に日本が考えていたものに近そうだ。比較的安価な航空機の数勝負なら艦艇の数勝負よりもまだ資源の少ない日本に有利である。

碧濤の海戦 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
碧濤の海戦 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
カテゴリ:架空戦記小説 | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0)

伝統工芸のきほん3〜木工と金工 理論社

 江戸指物と南部鉄器をそれぞれの代表にくわしく製造方法を説明し、他にも各地の伝統的な木工と金工が並べられている本。
 江戸指物の製造に使われる豆かんながカワイイ。面取りの重要性は木工でも変わらないのだな。ほぞを使って指し合わせるから「指物」ということも覚えておきたい。
 製造風景の写真からは、ほぞのピッチは「職人の中で規格化」されているように見えた。

 南部鉄器はぶつぶつの模様づくりに一日以上掛けている点にめまいがした。とてつもなく根気がいる作業である。これと瞬間的な集中力がいる鋳鉄の流し込み作業があるわけで、異なった集中力が要求される仕事だ。
 うるしとおはぐろを使った表面仕上げも興味深かった。場合によっては塗り直すこともあるのかなぁ。
 ひとつの南部鉄器の鉄瓶を作るのに7〜10日掛かるようで、値段もそれなりになることが想像できる。

 みんななんとか製造技術が生き残っていってほしいものだ。

関連書評
金・銀・銅の日本史 村上隆
ヴィジュアル史料日本職人史[]職人の誕生[古代・中世編] 遠藤元男

伝統工芸のきほん〈3〉木工と金工
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カテゴリ:架空戦記小説 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)

はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー 羽石相

 無料は甘美な響き。タダより高いものはないとも言って、機能的に不足なために遠回りの損をする場合もあるかもしれないけれど、結局はやりたいこと次第である。
 本書はマイクロソフトが提供しているWindowsムービーメーカーの使い方を懇切丁寧におしえて一応のことができるようにしてくれる本だ。無料でもその機能を使いこなすまでは行っていない気がする。

 ムービーメーカーは流石にマイクロソフト、直感的に操作できそうなUIになっている。パワーポイントにちょっと似ている部分もある。
 DVDに焼くために他の無料ソフトを紹介されたおかげで、ムービーメーカーのわかりやすさが際だった。あとはパソコン操作の基本的な知識の見直しになった。
 著者おすすめのディスククリーンアップで要領が確保できる時代は短いと思うけどな。DirectXをつかったパソコンのスペックチェックは付箋を貼ってやってみる!

 巻末の用語集も意味を知らずに使っている言葉が多くて意外と勉強になった。サムネイルが親指の爪が語源だったなんて、言われてみればその通りの単語なのに気づかなかったよ(いや、前にも驚いて忘れていただけの気がしてきた……)。

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MikuMikuDanceでPさんと呼ばれる本

はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー (BASIC MASTER SERIES)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0)

信長軍の合戦史1560-1582 日本史史料研究会・監修 渡邊大門・編

 信長軍の合戦について11人の著者がそれぞれのテーマで解説する。長篠の合戦みたいに諸説入り乱れていることの紹介に終始している話もあれば、姉川の合戦みたいに織田軍が奇襲を受けたのだと自分の説を言い切っている話もある。
 著者によって歴史の語り方は様々であった。

 この分野の研究進展は著しいらしく、いつの間にか「常識」が古い説になってしまっている。岩村城に武田氏が配置した人物が秋山ではなかったらしいと書かれていて驚いた。
 信長公記に対しても信長を顕彰するための作為があると、批判的な読み解き方をする人がいて、前述の姉川の合戦は奇襲を受けているし、荒木村重は臆病ではなかったと再評価されている。
 興味深いがまた別の説が出てきて、その繰り返しになるかもしれない。

 中国戦線は織田軍の「ボロ」が結構でている印象で、やはり急速な戦線拡大が背景にあるんじゃないかと思った。あと、鳥取城の戦いで、羽衣石城を孤塁となりつつも守り続け、毛利軍の補給を遮断した南條元続の功績はもっと評価されるべき。

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信長軍の司令官 谷口克広

信長軍の合戦史
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カテゴリ:架空戦記小説 | 00:19 | comments(0) | trackbacks(0)

覇者の戦塵1945〜戦略爆撃阻止 谷甲州

 各務大佐……退場させられたんじゃなかったのか?
 意味不明のしぶとさに戦慄した。若手将校の弱った心につけこむ謎の能力も披露して、ますます怪物じみてきた。上村尽瞑と精神世界で戦ってこいよ。現実に出てきてはいけない。
 残り2巻の貴重な紙面なんだから――あとがきでの宣言にとても寂しくなった。ここに至るまでに27年も掛かっているからしかたないね。挿絵の佐藤道明先生もずっと担当しているのだっけ?
 著者が次なる架空戦記小説の構想をもっている可能性はあるのかなぁ。それよりも新・航空宇宙軍史の続きをお願いしたいが、ともかく著者の健康を祈る。

 タイトルからB-29と国土防空部隊の戦いを想像したのだけど、意外にも主戦場は東にあって、アメリカ空母機動部隊と国土防空部隊の戦いだった。翔竜大量搭載陸奥の出番は先送りにされた。このまま硫黄島での海戦になると、出番なしで終わる可能性さえ?
 ここは原爆搭載B-29を撃墜してほしい……でも、エノラ・ゲイが現れるまで戦いが続いていたら日本は負けているかも?

 講和に関連して中国が日本と戦っていない世界の戦後に関する話題がちょこちょこと出てきたが、核兵器が使われないまま終わることも相当大きな影響を与えそうである。
 まぁ、核実験だけでも威力は伝わるかな。
 秋津大佐と蒋介石の会談も楽しみである。昨日の今日ですごい移動力だ。心身が鋼鉄で出来ていなければ参謀本部の最高実力者はつとまらない。
 独断専行気味ながら日本の代表者とは北満州油田のころから考えれば本当に出世したものだ。
 上海まで飛行機で行くと聞いたときには、いつかの超長距離機に久々の出番を期待したのだが現実は甘くなかった。もしも使うならマルタやヤルタに追いかける時かな。ないないそれはない。

 アメリカ軍が表紙にもなっているブラックウィドゥを投入してきたのに対して、日本軍側も彩雲改を筆頭にいろいろな新世代の機種が投入されて、安定して機能している点もよろこばしかった。
 やっぱり疾風が本土防空の切り札になりそうだ。生産体制がしっかりしたこの世界なら紫電改と違って引っかかる部分のない名機!

谷甲州作品感想記事一覧

覇者の戦塵1945 - 戦略爆撃阻止 (C★NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0)

大人が読みたいアインシュタインの話 石川憲二

 理論物理学者アインシュタインの「意外な一面」演出のために捏造され掛かっていたイメージを突き崩し、結果的に意外な一面を見せてくれる伝記。
 相対性理論に対する説明もあるが数式はほとんど使っていない。音波を中間の例に持ち出してくれたところは分かりやすくて良かった。
 アインシュタインの人生にエジソンによる直流発電の売り込みが影響していたことは驚きのようで、エジソンほどの影響力があれば当然にも思われる。

 東北大教授を打診されたことがあったのは非常に興味深い。それは成らなかったが講演で43日間滞在した日本に原爆が使われてしまうとは彼もショックだっただろう。

 舌を出した写真が例外的な姿を写したものだったとか、家庭関係はけっこうドロドロしていたとか、妹の頭にボウリング球を投げつけたとか、個人としてのエピソードも驚きがあって楽しめた。単純に楽しんでいいものなのかは疑問なのだが、楽しんでしまった。

大人が読みたいアインシュタインの話-エジソンの発明と相対性理論の意外な関係- (B&Tブックス)
大人が読みたいアインシュタインの話-エジソンの発明と相対性理論の意外な関係- (B&Tブックス)
カテゴリ:架空戦記小説 | 20:03 | comments(0) | trackbacks(0)

新漢詩紀行 副読本<<下巻>> 石川忠久・監修

 やや暗めの詩が多い下巻。
 炭を売る翁は何度読んでもつらい。せめて炭を半分にして市場にもっていけばリスク分散になったのだが、市場が遠ければそんな手間を掛けられないし、二回行って二回ともやられてしまう展開もないとは言い切れない……。
 そんな詩を書いた白楽天が、引退しろしろ言いながら自分は引退しなかった詩を書いていたのも解説ごと思い出せて、ちょっとだけ和んだ。

 巻末には漢詩関連の年表や地図が収録されていて興味深い。
 李白とトホは二人だけで年表をもらっている。李白の年表には「○○で遊ぶ」が多すぎる。どんだけ遊び人あつかいなんだ。トホも「遊んで」ほしかった。人生が豊かそうなのはどっちと考えはじめるとうまく結論が出せない……。

 中国全体の年表からは唐の詩人がものすごく充実していたことが分かる。なにせ、そこだけ二行にわかれて詩人の名前をならべているのである。北宋の時代が過ぎてからは、ちょっと寂しい。今の時代、ここに名を連ねられる詩人が生まれうるのかなぁ。

新漢詩紀行 ~石川忠久監修~ 10巻BOX [DVD]
新漢詩紀行 ~石川忠久監修~ 10巻BOX [DVD]
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0)

半島有事5〜嵐の挟撃軍団 大石英司

 大邱から大田までの詳細地図が収録されて読みやすくなった。
 なかなかソウルには近づけないようで、海や空からの作戦は何度か行われている。北朝鮮軍は補給能力で勝ち目がないし、そろそろ手を挙げた方がいいんだけどな。現実が見えている人間が指揮していなければ、まだまだ多くの土地を制圧していると勘違いして、死守命令すら出しかねない?

 まぁ、今のところ死守命令は出ていなくて、柔軟に戦線をまとめる意志はあるみたい。さすがにソウルが戦場になった場合は簡単には下がれないのではないか。
 38度線より北では戦いたくないに違いないし……。

 90式戦車4両が連続砲撃で北朝鮮軍の戦車を射的撃ちしてしまう展開には、ちょっと冷めた。ただセンサーなどの関係で条件がそろえば、あの結果になることも違和感はない。
 湾岸戦争を考えてもこんなものか?見通しのいい砂漠ではなく、山岳地や市街地を舞台にしている分、北朝鮮軍戦車隊の方がまたやりようはありそうだ。
 そういえば中国軍戦車の性能はどうなっているのかな。電子機器はいろいろ更新されてマシになっているんだろうか?

 柳大尉と孟大尉が主人公に見えてきた。サイレントコアは強すぎるし、あくまでもお手伝いさんだから。
 韓国の国道は奇数が南北で、偶数が東西に走っているのは分かりやすくていいなぁ。

大石英司作品感想記事一覧

半島有事5 嵐の挟撃軍団 (C★NOVELS)
半島有事5 嵐の挟撃軍団 (C★NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0)
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