世界遺産ナスカの地上絵 完全ガイド 地球の歩き方

 有名なハチドリよりもサギが大きく、サギよりもグンカンドリが大きい。ナスカの地上絵を紹介してくれるガイドブック。
 遊覧飛行や近隣のホテルなどもわかりやすく説明してくれているところは、さすがに「地球の歩き方」シリーズである。
 ペルーに行くためにはアメリカを経由せねばならず、さらにナスカまでは長距離バスで7時間とのこと。時間的にも思ったよりも遠い国だった。マチュピチュも行くのは大変そうだなぁ。

 地上絵も興味深いが、ナスカ期の陶器がその比較対照にたくさん出されているところが良かった。おかげで地上絵のモチーフがナスカ人にとってポピュラーであったことが分かる。
 首級の表現が多いところは、なかなか怖い。
 比較して考えることで日本にも首をあげる文化はあったのに、あまり芸術品のモチーフにされていない理由が気になった。仏教が防いでいたのかな?

世界遺産 ナスカの地上絵 完全ガイド (GEM STONE 45)
世界遺産 ナスカの地上絵 完全ガイド (GEM STONE 45)
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12か月栽培ナビ5〜ブルーベリー 伴琢也

 庭で娯楽をかねて栽培するのにとても向いた果樹ブルーベリーの栽培方法を指南してくれる本。
 一ヶ月ごとにやることが整理されていて、作業の指針が立てやすい。果樹なので三年目までは収穫を我慢する必要がある(ただし、苗の段階で二年や三年育ったものを買うことができる)。
 生活に落ち着きがあって見通しの立つ人の趣味であることも間違いないかなぁ(五十年以上収穫できるらしい)。でも、引っ越しの多そうなアメリカ人が育てている。経済的な栽培以外の事情はあまり見えてこなかったが、アメリカ人もいろいろと考えるのが適当だろうな。

 実は一種類の植物ではないブルーベリーの品種は多く、大きくは耐寒性によって分類されている。
 雪の重みで枝が折れる可能性が指摘されていて、あらためて雪国の大変さを感じてしまった。これだけ作業の手間が多いのに、雪のない地域と同じ土俵で競争しなければならない高度な流通社会っておかしくないのか?
 そんなことまで考えた。

 品種についてはブルーベリーを試食しながら選べる苗屋さんがあると良さそうだ。

ブルーベリー (NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ(5))
ブルーベリー (NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ(5))
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キッチンでできる草木染めレッスン帖 佐藤麻陽

「材料から染め上がりまで写真でわかる」と副題にあるように、写真で染色の様子がよくわかる草木染めのハウツー本。
 ただし、色は印刷の問題だけではなく、天然染料ゆえの微妙な違いで変化するようだ。そこが草木染めの面白さでもあるはず。

 木綿を染めるには媒染が必要になってくるが、サンプルの写真をみると、それでもほとんど染まっていない染料も多い。シルクの染まり易さが圧倒的で、入門用に向いていることが良く分かる。

 天然のものでも、身近で手に入る染料ではなく、販売されているような染料はさすがに染まり方が鮮やかだ。スオウの紅色の美しさには目を引かれた。
 鉄媒染によって紫色にもなる便利さもよい。でも、基本的にはみょうばん媒染が出す明るい色が感じよい。そう思って鉄媒染をスルーばかりしていると、いい色を見逃すのかなぁ。

 巻末の染料としてみた植物図鑑がお役立ち。

関連書評
つくってあそぼう18〜草木染の絵本 やまざきかずき・へん
そだててあそぼう18〜アイの絵本 くさかべのぶゆき・へん

草木染めレッスン帖 (レディブティックシリーズno.4401)
草木染めレッスン帖 (レディブティックシリーズno.4401)
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にんじん・ごぼう〜おいしく食べる知恵 おくむらあやお・中川学

 おもしろふしぎ日本の伝統食材4。萩原一・写真。

 名脇役の根菜ふたつ。ごぼうはにんじんほど頻繁には登場せずに、出てくれば印象的な存在だけれど、ここでは一つにまとめられている。きんぴらごぼうを代表に同じ料理になることも多い。

「日本人が好きな香り」ときっぱり説明されてしまうと、日本人の嗜好をそこまで一般化してしまっていいのか、不安になる。
 ネットでの議論になれると隙が気になってしまうけれど、時には言い切りも大事なんだろうな。

 にんじんには東洋系と西洋系のにんじんがあって、カロチンのオレンジ色をもっているのは西洋系のにんじんだけ。東洋系のにんじんはトマトと同じリコピンの赤をもっている。
 全体的に優れた東洋系にんじんが、栽培の問題で、金時にんじんしか実用栽培されていないのは勿体ない。でも、すでにいろいろ挑戦して現状なんだろうな。

 ごぼうでは非常に太らされた大浦ごぼうや堀川ごぼう、葉を食べる葉ごぼうなど、知らなかったごぼうが出てきて新鮮だった。
 その料理に至っては、知っているごぼうの料理のはずなのに完全に未知の領域と感じた。

おもしろふしぎ日本の伝統食材〈4〉にんじん・ごぼう―おいしく食べる知恵
おもしろふしぎ日本の伝統食材〈4〉にんじん・ごぼう―おいしく食べる知恵
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いか〜おいしく食べる知恵 おくむらあやお・中川学・萩原一

 おもしろふしぎ日本の伝統食材シリーズ9巻。
 日本が世界で一番水揚げし、世界で一番食べているイカを使った料理を紹介する。頭足類の構造は魚とは異なっており、捌き方にもいろいろとコツがあるのだった。
 甲がイカにはあって、タコにはないことから、タコの方が進化した頭足類だと言われているんだろうな。巻末解説で気づいた。烏賊と書いてイカなのは、中国の死んだフリをして烏を狩るからという珍説よりも、単純に墨を吐いて水をカラスのように黒くしてしまうからだったんじゃなイカと妄想した。

 料理では「いかのぽっぽ焼き」が美味しそうで美味しそうで、見ているだけでお腹が空いてきた。垂涎とはこのことだ。
 しょうゆとみその合わせ技で味付けされた香ばしいぽっぽ焼き……ああ、食べたい。

 締めの創作料理は「いかの和風トマトソース煮」というもので、栄養バランスも抜群の挑戦的な作品だった。トマトソース煮なのに麺がパスタではなく、そばとは……想像がつきそうで全体の組み合わせによって予想外の味がしそうな料理だ。

おもしろふしぎ日本の伝統食材〈9〉いか―おいしく食べる知恵
おもしろふしぎ日本の伝統食材〈9〉いか―おいしく食べる知恵
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新版「生活の木」の手作り石けんの基本 梅原亜也子

 いろいろなハーブや精油をまぜてオリジナル石けんを作る方法を紹介しているが、「自分だけの」はあまり前面に出さずレシピ通りに作ってほしいと言っているところが面白かった。
 ちゃんとオリジナリティを出せるように油の比率を変えた場合などの計算式は載せているが……顔を洗うのには使えないなどの注意事項が多かったから健康被害を心配していることが伝わってくる。
 FCF(光毒性成分フリー)の文字を徹底的に繰り返されることで覚えた。

 効果の方は「〜が期待できます」などあやふやな場合もあって、苦笑してしまうが、害には真摯に注意している印象だった。

 苛性ソーダを使った石けんづくりのイメージしかなかったけれど、最近は苛性カリを使った液体石けんや電子レンジで溶かせるソープベースを使った石けん作りもあるらしく、お手軽で幅が広がっている。
 自分だけのお気に入り石けんを見つけて使い続けることができたら、人生の満足度は上がりそうだ。

関連書評
そだててあそぼう79〜オリーブの絵本 たかぎまさと・へん

新版 「生活の木」の手作り石けんの基本
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巻末の精油図鑑にゲームの攻略本っぽさがあってよかった。
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鳥の巣つくろう 鈴木まもる

 天然や人工の素材をつかって、鳥の巣を模倣した模型をつくって遊ぶ。そんな楽しみを紹介している本。写真やイラストがたくさん使われていて分かりやすいが、実際のところはやっぱり自分の手で作ってみないと分からない感じだ。
 巣を作ってみることで、卵やひなを大事に思う鳥の気持ちを学べるところが情操教育にもよさそう。

 鳥は身体を軽量化しているために一日に一個の卵しか産めず、複数の卵を育てる場合は一日おきに産み続けて数を揃えるらしい。短期間とは言え、品種改良された鶏だけが一日に一個の卵を産むわけじゃなかったんだ。
 産卵は身体に負担のかかるハードな仕事だろうなぁ。そして、先に生まれた卵の有利が気になる。

 鳥による巣の構造の違いや、蜘蛛の巣や針金を使いこなす器用さがわかるところも面白かった。
 鳥の巣をとことん研究している著者のすごさも、巻末の既刊紹介もあって、伝わってきた。

鳥の巣つくろう
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Dropbox&GoogleDrive&OneDrive&Evernote完全大事典 リンクアップ

 四大クラウドストレージサービスの使い方が一冊で分かる本。それぞれを連携させるアプリも紹介しており、特徴にあわせて賢く使い分けることがお勧めされている。
 紹介される順番はタイトルと違って、Dropbox→Evernote→GoogleDrive→OneDriveになっている。後者の二つはGoogleやMicrosoftとのつながりがあった上で威力を発揮するタイプだからかな。すでにアカウントを持っている人も多いはずで、かなりとっつきやすい。
 前の二つは登録作業が必要であろうが、目的に合うのならば、それだけの手間をかける価値はある?Evernoteに興味津々なのだけど、満足できるまで機能を使うためには、有料版にしないと難しそうだった。
 無料で試してみて、感触がよければ有料版にしようかなぁ。名刺を写真から読みとれるなど、考えていなかったけれど使ってみたい機能もあるし。
 とりあえず登録はした。Googleのアカウントが使えた。

 GoogleDriveは有料で30TBまでの拡張が可能とのことで、使いこなしている人の使い方が興味深かった。
 officeのファイルがブラウザで開けるところもなかなか良い。

関連書評
iPhoneアプリ完全大事典 2017年版 田中拓也・永田十八

今すぐ使えるかんたんPLUS+ Dropbox & Google Drive & OneDrive & Evernote 完全大事典
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孫子・三十六計 湯浅邦弘

 孫子のエッセンスと三十六計のすべてをあわせて収録した文庫。三十六計のテキストはあまりないので貴重である。解説もわかりやすくて良かった。

 孫子はいつも通りだが、銀雀山漢墓出土の竹簡本をまるで原典のように語っていることに違和感があった。原型に近くてもあれもすでに変容したテキストであることは間違いない。
 味方を重地に入れて戦わせる方法は、地形の情報において不利になりやすい。だからこそ孫子は情報の重要性を訴えるのであろう。その点でも用間編が九地編の直後にあった方が整合的である。
 反間を敵のスパイから情報を取ることと解説しているのは浅く感じた。偽情報を流すことが真骨頂なのでは?
 火計編の最後はゴシショや夫差をいさめる内容にしか読めなかった。長期間我慢して現実との折り合いがつくまで待てば実行が可能か。

 三十六計の説明で孔子の弟子である子コウが見事に縦横家の仕事をこなしていたことを知った。儒家もなかなかやりますなぁ。
 連環の例に創作である演技版、赤壁の戦いをあげるのはどうかと思った。孔明の東南の風も史実扱いしている。

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孫子・三十六計  ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)
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24色でできる!はじめてのコピック背景 ばびりぃ

 コピックを使った背景の描き方を実例で指南してくれる。
 魔法のように絵ができあがっていく様子がわかって絵を描かない自分にもおもしろかった。かなりいろいろなことを考えてイラストが描かれていることも分かる。ひとつひとつの事例に引き出しを持っているのではなく、応用しているのだと思うけど、相当メモリーを使っている印象だ。
 こういう本やネット上の情報があるからアマチュアには非常にありがたい時代である。

 東京造形大学卒業の著者はさすがに画力が高くて、本書ではおまけとなるキャラクターの絵も幅が広い。個人的には角型おだんご頭の女の子が好きだった。
 おなじイラストでも背景のアレンジによってがらりと印象が変わることが実例でよくわかった。

 コピックの基本的な使い方を紹介するページも最後の方にあって0番の重要性が理解できた。

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24色でできる!  はじめてのコピック背景:かんたんパターンから風景まで
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