セレンゲティに生きる ナショナルジオグラフィックDVD

 アフリカ、タンザニアの広大な大地セレンゲティ。そこに生きる動物と人を描いたドキュメンタリー。

 おたくの息子さん、北斗の拳に出てきそうな外見をしていますね?
 写真家ヒューゴー氏の息子グラブ氏が非常にそんな感じで、背景や車の雰囲気から言っても北斗の拳を彷彿とさせた。実に鍛えられた体をしている。
 母親は有名なジェーン・グドール氏らしい……。
 ヒューゴー氏もただものではなく、動物の「個性」に注目した研究の道を切り開いた先駆者とのことだった。シマウマ狩りをしていたリカオンの群れが、シマウマを倒せるほど強い二頭が死んでからはシマウマ狩りをやめた話が興味深い。
 シマウマを倒せない個体も追いかけて混乱させる役目は果たしていたのだろうが、強い二頭からシマウマを倒す技術を会得するまでには至らなかったらしい。

 後半では現地のマサイ族が時代の変化に適応を試みている姿が描かれている。マサイ族ではじめて小学校に通ってアメリカの大学で修士をとって帰ってきたサイトティ氏(作中でオロトシュル氏に名前が変わる)もすごいが、彼の父親のキャラクターが濃すぎて強烈な印象に残った。
 野球帽にメガネ、妻は8人、子供は64人の長老である。他の長老は伝統的な姿をしていたので、あれほど異端でも力を維持できる実力があったのだろうなぁ。

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セレンゲティに生きる [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0)

奇蹟の谷 カトマイ国立公園 ナショナルジオグラフィックDVD

 アメリカ合衆国アラスカ州のカトマイ山で1912年にとても大きな噴火が起きた。周囲一体を月面のように一変させてしまった大噴火だったが、長い年月の経過は灰だらけの大地を自然豊かな場所に変えていく。

 イエローストーンのような噴気口がたくさん分布する土地にこそならなかったものの、国立公園に指定したのは大正解だったな。災害のおかげで野生動物が人間から守られた――悪い例を挙げれば――チェルノブイリみたいな状態だ。
 ただし、本作は次の噴火がいつ起こるか分からないと結んでいる。

 前回の噴火では周囲の地域に野生動物が避難して、落ち着いてから戻ってくることでカトマイ国立公園の自然は回復した。しかし、国立公園周りが開発されきって、周囲に野生動物が住めなくなれば噴火は致命的になる。
 アラスカだから、まだそこまで心配する必要はないかもしれないが、東日本大震災で東北の干潟生態系が受けたダメージの連想からそんなことを意識した。

 火山噴火の真実に迫る部分も、ちょっとした推理風味があって面白かった。

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奇蹟の谷 カトマイ国立公園 [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0)

ライブ・フロム・スペース 若田船長ISSから生中継 ナショジオ

 宇宙飛行士若田光一氏が地上からのインタビューに答えている。もう一人のNASAの宇宙飛行士リック氏の方がたくさん喋っていた気はした。通信のタイムラグが若田宇宙飛行士のときの方が気にならないのは、母国語が違うから考える時間が必要なのだと無意識に思っているからかな。
 しかし、冷静にタイムラグを考えてみると、若田氏の回答はかなり早い。一瞬の遅れが命に関わる宇宙飛行士をやっていられる英語力があるのだから当然だが。
 奥さんはおそらくアメリカ人で、息子もいてヒューストンに暮らしていることも紹介されていた。

 宇宙服内で水漏れが発生したアクシデントについては、緊急用のシュノーケルが出てくるようにすれば窒息は防げるのではないか。吸水素材をいれる一時的な対策も有効そうではあった。
 けっこうバタバタしているな。

 最後に火星探査とISSの関係が触れられている。ISSでの経験が役立つとは言うものの地上からの支援が大きいこともISSの紹介をみていると分かる。
 トラブル時はかなり大変そうだと感じた。

 先輩宇宙飛行士の「宇宙から地球を観ると天国にいる心地がするが、地球こそが天国なのだ」って最後の発言もよかった。

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DVD ライブ・フロム・スペース 若田船長 ISSから生中継
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野生のゴリラ ナショナルジオグラフィックDVD

 オリジナルは1981年のずいぶんと古い映像。作中では今世紀中に野生のゴリラが絶滅してしまうかもしれないと心配されていたので、出演者たちの努力が功をそうしてゴリラたちが命脈を保ったことが感じられる。
 同時にゴリラが絶滅の危機から脱出できたわけでもなく、引き続き危機的な状況が続いている。
 シルバーバックの頭を飾り、手を灰皿にすると恐ろしい話が語られていた。野蛮人(ゴリラの手を買う人間のこと)が手を灰皿にするのは、他でも聞いたことがあったなぁ。フォトアークかな?

 動物園のゴリラは野生のゴリラから「文化」を受け継いでおらず、別の存在に近いとの意見も興味深かった。高等な動物ほど難しい部分もある。逆にコミュニケーションが取れることで研究が進歩する希望も紹介されていた。
 手話をするゴリラのココは最近亡くなったはず。その子供時代の映像をみることができて、感慨深かった。
 イギリスの貴族的な「動物園」がやっていることも印象に残った。気候的に動物が身体をあわせるのは大変そうなのに良くやっている。

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野生のゴリラ [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0)

類人猿に学べ〜恋愛のオキテ ナショナルジオグラフィックDVD

 そんなにボノボがいいなら、もう直接ボノボと結婚すればいいんじゃないかな。なんて雑な挑発に引っかかったコメントをしてみる。
 人間を類人猿にたとえていろいろと語る、現代ではデンジャーに思えてしまう映像作品。人間の反応を動物学者に分類されるのは、なかなかしんどい。
 しかけられた人たちもよく起こらなかったものだし、自分の姿を放送することをよく許したものだ。背後には怒った人や放送を許さなかった人もたくさんいるのかもしれない。
 訴訟にまではなったいない?

 チンパンジーの行動が受けていないことで、視聴者からチンパンジーへの侮蔑的な感情を強めてしまわないかも気になった。
 まぁ、もっと肩に力を入れず、楽しく視聴するべきなのだろう。人間に近い動物ほどそれが難しくなるとしたら……。

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ナショナル ジオグラフィック 類人猿に学べ恋愛のオキテ [DVD]
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秘密のフィレンツェ ナショナルジオグラフィック

 メディチ家が支配したフィレンツェには多くの謎が残されていた。主にイタリアの研究者たちが科学的手法でフィレンツェに隠された謎を解き明かしていく。
 宮殿から宮殿までジョルジョ・バザーリの設計によるメディチ家専用の通路がおよそ1kmにわたって用意されているのは面白い。面白いが何かの病気を疑ってしまうレベルの執念深さでもある。
 血統に長い由緒がないからこそ、君主としての演出はしっかりやらなければいけなかったのかもしれない。

 ブルネレスキによって採用されたと想像される、巨大なドームをもつ「ドゥオモ」の建設方法が興味深かった。内側から小さいドームを作って、だんだん大きなドームにしていくことで木材を節約するわけではなかった――それをやろうとしたらレンガの回収が危険すぎるか。
 矢筈(やはず)積みという特殊なレンガの積み方などもしかけられていて、ブルネレスキが幾重にも用意した技術的な革新に感心させられた。
 フラングバットレスもなく、すっきりした外観にしあげたのは本当にすごい。

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大聖堂・製鉄・水車 J・ギース/F・ギース 栗原泉 訳
世界遺産1 イタリア1 アートウェアコミュニケーションズ

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ナショナル ジオグラフィック 秘密のフィレンツェ [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0)

解体ボーイング747 ナショナルジオグラフィックDVD

 退役したボーイング747を解体して価値のあるリサイクル品を取り出す様子を映したドキュメンタリー。
 ある航空機整備士の腕っ節にはタトゥーが入っていた。ナショナルジオグラフィックの映像には珍しいタイプの人々が主役になっている。

 ともかく価値の高いのがエンジンで、再生金額680万ドル中の600万ドルはエンジンだった。さらに細々とした部品が苦労して取り外されていき、最後は金属スクラップが残るのであった。ごちそうさまでした。

 エストラーダ氏あやつる解体用重機によって、ボーイング747が上下に二枚におろされるシーンは圧巻。
 しっぽを切り落としたときも綺麗に円形にカットしていたし、窓はピンポイントで叩くし、エストラーダ氏の重機をあやつる腕前には惚れ惚れした。
 でも、防塵マスクはした方がいい。

 整備士たちは解体専門ってわけでもなく、普段は修理をしていることの方が多いらしい。解体したボーイングの整備もしていたそうで、いろいろ映像になりきらない思い入れもあるのだろうと感じた。

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破壊破砕解体写真資料集 ジェイズパブリッシング

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ナショナル ジオグラフィック[DVD] 解体 ボーイング747
ナショナル ジオグラフィック[DVD] 解体 ボーイング747
別のソースによれば747だとCFRPの使用率は5%くらいらしい。
カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0)

エリア51の真実 ナショナルジオグラフィック

 アメリカのうわさの絶えない秘密基地エリア51。
 そこで実際に行われていたことをかつてエリア51で勤務していた人々が語る。極端な秘密主義はソ連との冷戦によるところが大きくて、行われていたこともソ連への偵察機の開発と運用だったと言う。

 二代目のソ連偵察機「オックスカート」の材質であるチタンを、ソ連から輸入するしかなかった話は皮肉である。アメリカから石油を輸入してアメリカと戦争した国とは話が違うけれど……ソ連は昔からチタンの加工技術で定評があるからなぁ。
 偵察機に利用するていどの量ならアメリカで鉱石を探して、加工技術を会得するよりも、敵国から購入する方が安上がりというアメリカ的な割り切りを感じた。

 エリア51が昔は「パラダイス牧場」と呼ばれていたことはなかなか皮肉の効いたネーミングだった。家族を偽るために「牧場勤務」と説明している人間もいたのかもしれない。
 干上がったグルーブ湖の地形が試験に最適だったことは同じ地形がまったく考えられない日本にとっては羨ましい話だった。

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電磁波の脅威〜今この世界を生きているあなたのためのサイエンス

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ナショナル ジオグラフィック エリア51の真実 [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0)

電磁波の脅威〜今この世界を生きているあなたのためのサイエンス

 ナショナルジオグラフィック
 タイトルから想像するゆんゆんした話題じゃなくて、EMP攻撃や太陽気象によって引き起こされる電磁波の脅威をあつかっていた。
 なぜか描写されていないがアメリカにとって一番危険なのは、電子機器が動作しなくなっても銃は動作することだと思った。ヒャッハー時代への暴走も時間の問題だ……。

 ラスベガスから一番近い水源ミード湖までの距離が50kmもあり、砂漠のど真ん中で数十万人が孤立したら破滅が間違いないことも、なかなか衝撃的だった。
 いざということを考えれば近づかない方がいいのだろうな。銃の乱射事件もあったし。

 EMP攻撃をおこないうる勢力としては北朝鮮やイラン、その他のテロ勢力が挙げられている。同じシリーズで核テロリストは難しいと説明していたわけで、500kmの高高度へ打ち上げる必要のあるEMP攻撃なら、なおさら難しいはず。
 北朝鮮については、その実力を身につけてきた気がしないでもない……先制核攻撃のミサイル一発で巨人がダウンなんてこともありえるのかなぁ。
 まぁ、それができたとしてもEMP攻撃の影響しない原子力潜水艦による報復で滅亡は免れないか。出てきた特別機で通信は維持されるだろうし。

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地球最後の日を生きる〜新型ウイルスの恐怖 ナショジオ

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DVD 今この世界を生きているあなたのためのサイエンス 電磁波の脅威
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地球最後の日を生きる〜新型ウイルスの恐怖 ナショジオ

 いきてなーい!ほぼ全滅してる!!
 割と絶望させられるシミュレーション。狂犬病ウイルスが空気感染するようになれば人類が壊滅的な打撃を受けることにもなりかねないらしい。
 ペルーの狂犬病ウイルスに感染しない人々だけじゃなくて、ピトケアン諸島のような離島の住民も助かりそう。あと、最初に数千のワクチンを接種された人々が生き残るかもしれない。
 感染者による「全部台無しになれ!」攻撃から生き抜くことができたなら。

 初期にしか触れられなかったけれど、人間以外のほ乳類にも狂犬病は感染する。人類どころか生態系そのものが修復不可能なダメージを受ける可能性もあるのではないか。
 蚊が媒介するように変異したらなおさら酷いことに……恐竜時代が戻ってくる!

 狂犬病患者の水を怖がる性質が防御に利用されていた。でも水棲ほ乳類も狂犬病になる不思議(アザラシの実例はあるらしい)。まぁ、発症したら短期間で溺死しそうなわけで感染例もキャリアーの時に捕まえたのかなあ。
 同様のパニックを扱った大石英司氏の小説があることを思い出した。あれは感染力は強くても空気感染まではしないので防げたのだったか。
 実際、シミュレーションの感じでは生物兵器として始末が悪すぎる。開発者のロシアまで完全に滅びている……。

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死に至る街 大石英司:上述のフィクション
ウイルスと地球生命 山内一也 岩波科学ライブラリー192
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ナショナル ジオグラフィック 地球最後の日を生きる 新型ウイルスの恐怖 [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0)
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